マルマエ <6264> (東2)は半導体・FPD製造装置に使用される真空部品などの精密切削加工事業を展開している。18年8月期大幅増収増益予想で、7月の受注残高も前年比24.0%増と高水準だ。株価は年初来安値を更新する展開だが売られ過ぎ感を強めている。反発を期待したい。
 
■真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開
 
 半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開している。
 
 半導体分野の需要拡大に対応するため、パイオニアプラズマディスプレイ鹿児島工場の一部を取得し、出水事業所として18年4月操業開始した。新たに電子ビーム溶接関連の生産も開始した。
 
 また中期成長に向けて、作業補助・介護ロボットの開発(鹿児島大学と共同研究)を推進している。18年7月には第二種医療機器製造販売業の許可を取得し、医療機器製造業の登録を行った。
 
■受注高水準で18年8月期大幅増収増益予想
 
 18年8月期非連結業績予想(5月12日に増額修正)は、売上高が17年8月期比48.9%増の45億20百万円、営業利益が64.7%増の12億60百万円、経常利益が68.2%増の12億40百万円、純利益が61.5%増の8億70百万円としている。
 
 半導体分野は生産能力増強の進展も寄与して受注が拡大基調である。FPD分野の受注も計画を上回る水準で推移している。労務費や減価償却費の増加、出水事業所取得に伴う登録免許税の発生などを吸収して大幅増益予想である。
 
 第3四半期累計は売上高が前年同期比62.1%増の33億45百万円、営業利益が96.0%増の9億45百万円、経常利益が99.2%増の9億35百万円、純利益が2.0倍の6億70百万円だった。受注が好調に推移し、減価償却費や労務費の増加、さらに想定外だった登録免許税の発生などを吸収した。通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高74.0%、営業利益75.0%と順調である。
 
 なお月次受注残高(速報値)を見ると、18年7月は半導体分野が7億41百万円(前月比8.6%減、前年同月比37.6%増)、FPD分野が3億22百万円(前月比6.6%減、前年同月比1.0%増)、その他分野が7百万円、合計が10億71百万円(前月比8.0%減、前年同月比24.0%増)だった。
 
 配当予想は年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。17年3月1日付株式2分割を考慮して17年8月期を年間10円に換算すると10円増配となる。予想配当性向は27.4%となる。
 
 なお18年8月期を最終年度とする中期計画の進捗について、売上高(目標40億円)と営業利益(目標10億円)は達成するが、配当性向(目標35%)は設備投資に注力するため未達となる。また期間中の東証1部への市場変更は、社内体制強化の遅れで達成困難となったが、引き続き最短での1部指定を目指すとしている。
 
■株主優待制度は毎年8月末に実施
 
 株主優待制度は、毎年8月末日現在、6ヶ月以上継続して1単元(100株)以上(17年3月1日付株式2分割後)保有株主を対象として、クオカード1000円分を贈呈する。
 
■株価は売られ過ぎ感
 
 7月6日に設備投資のための資金調達として、新株式発行(公募増資100万株)およびオーバーアロットメントによる売り出し(上限15万株)を発表した。
 
 株価(18年1月1日付で東証マザーズから東証2部に市場変更、18年7月31日付で貸借銘柄選定)は、年初来安値を更新する展開で8月13日には1076円まで下押した。ただし売られ過ぎ感を強めている。
 
 8月13日の終値は1082円、今期予想PER(会社予想EPS73円04銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想年間20円で算出)は約1.8%、前期実績PBR(前期実績BPS263円36銭で算出)は約4.1倍、時価総額は約141億円である。
 
 日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%を超えて売られ過ぎ感を強めている。反発を期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)