昨日は、トルコ発の経済危機への懸念から世界的に株価が下落したほか、原油などの資源価格も軟化。為替市場では南アフリカランドやインドルピーなどの新興国通貨も売り込まれており、投資家がリスク資産を手離す動きを強めているようにも見える。トルコの経済危機がイタリアやスペインにも飛び火するとの懸念も根強くユーロにも下落圧力がかかっており、ドルや円が買われやすい地合いとなっている。
 トルコ中銀が、金融システムへの流動性供給を増やすなど、危機対応の動きを見せている点はある程度評価できるが、こうした動きではリラ安を止める根本的な解決策にはなり得ないだろう。市場が最も懸念しているのは中銀の独立性を脅かす上に、米国との対立姿勢を強めるエルドアン大統領の存在だ。ドル/円は本日も、トルコ情勢を睨んで不安定な相場展開が続きそうだ。
 本日の予想レンジ:109.800-111.300円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)