ドル円は売り先行で始まり、111円を若干割り込んだものの、長期金利の上昇を手がかりに反発。111円48銭までドルが反発し、111円30-40銭で引ける。ユーロドルは6日ぶりに反発。前日1.1530まで売られたがこの日はドイツの経常黒字額が拡大したこともあり、買い戻しが進み、1.1608まで上昇。

 株式市場は揃って3日続伸。ダウは126ドル上昇し、2万5600ドル台を回復。S&P500は4日続伸。金は反発し、原油価格は続伸。


6月消費者信用残高 → 102億ドル

ドル/円   110.99 ~ 111.48
ユーロ/ドル 1.1583 ~ 1.1608
ユーロ/円  128.77 ~ 129.23
NYダウ   +126.73 → 25,628.91ドル
GOLD   +0.60   → 1,218.30ドル
WTI    +0.16   → 69.17ドル
米10年国債 +0.034  → 2.973%


本日の注目イベント

日  7月景気ウオッチャー調査
日  6月貿易収支
日  6月国際収支
中  中国 7月貿易収支
米  バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
加  カナダ6月建設許可件数


 昨日のNY市場では朝方、ドル円にやや動きが見られ、111円を割り込む場面がありましたが、直ぐに切り返し、結局前日と同じ水準で戻ってきました。111円台が上にも下にも抜け切れない状況が続いています。

 トランプ政権の外交策では、相変わらず孤立化を深め、イラン核合意離脱問題では欧州との関係をさらに悪化させています。その意味では、ドル円でいつ急激な円高が起こってもおかしくはない状況ですが、111円台で極めて安定しています。しかし、もっと安定しているのが、米株式市場です。昨日もダウを始め、主要株価指数は揃って3日続伸しており、ここにはリスク回避の動きはまったく見られません。貿易戦争はリスクではあるけれども、差し迫ったリスクではないということなのでしょうか。

 米国のイラン核合意離脱に伴う制裁は、昨日から一部発動されています。第2弾は11月上旬発動予定になっていますが、ここではイランとの石油取引や金融機関との取引も含まれ、かなり広範囲にわたることから、その影響は今回の比ではないと見られています。ボルトン大統領補佐官は、米FOXテレビに対して、「米国が11月にイラン産原油に再び制裁を科す計画で、それ以降も追加制裁を検討している」と述べています。この問題は中東全体の微妙な勢力バランスにも影響を与えるため、今朝の新聞ではシリアやサウジ、さらにはロシアや中国との関係にも影響が出ると伝えています。また、米中貿易戦争では「泥沼化」と言う言葉を引用していましたが、ここでも同じように「泥沼化」という言葉が使われていました。

 オーストラリア準備銀行(RBA)は昨日の政策委員会で、政策金利の据え置きを決めました。これで、現在1.5%の政策金利は約2年間据え置かれたことになります。かつて8%近い政策金利を適用し、「高金利通貨」の代表の1つだった豪ドルに、もはやそのイメージはありません。既に米ドルにも金利で抜かれ、個人投資家も取り引きを手控えている状況です。そのため値動きも極めて安定しており、今年にいたっては、高値と安値の差は僅か4円しかありません。因みに、2016年では約15円もの値幅が観測されています。

 本日もドル円は静かでしょう。米国株が続伸したため、日本株も上値を追うものと思われますが、それでもその際に、111円50銭を超えていけるかどうかではないでしょうか。予想レンジは111円~11円70銭程度と見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)