先週の為替は一時1ドル=112円を回復。しかし反落して週末は111円台前半の水準です。先週の円安の動きについては次のように予想しました。「円安に動いたとしても112円台から113円までが限界」。113円どころか、112円までが限界でしたね。ほぼ予想通りの展開と言ってよいかと思います。さて今週以降について。例年、お盆の時期は相場が荒れることが警戒され、実際に、急落する(急速に円高になる)ことも多かったです。ただ今年は、円高圧力がそれほど大きくなく、下支えする働きをしそうなサポート帯が複数あります。一番近いところで111円近辺。今週も第一にその水準で下支えされやすいと考えられます。もしも111円を完全に下抜けた場合でも、大幅に円高になることは考えにくいです。と言いますのは、次に109円台が強力なサポート帯として控えています。さらに、その次に108円台にもサポート帯がありますので、もしもこの夏、突発的な円高要因が重なったとしても、チャート分析の観点では、最大で109円~108円までだろうと考えられます。逆に、再度、頑張って円安方向へ動いたとしても引き続き、円安方向はせいぜい112円~113円あたりが限界との見方になります。
 
 ユーロ円について。先週はブログ記事で次のように書きました。「下落が進んでも、せいぜい128円あたりまで」。先週金曜夜に、本当に128円台まで落ちてきましたね。現時点で、特に新たな円高圧力は見い出せません。したがいまして、ユーロ安が続いても、この128円台~127円台では下げ渋るのではないかと思われます。
 
 メキシコペソが強いです。先週、今年初めての1ペソ=6円台に乗りました。さすがに反落しましたが、それでも5.9円を下回ることはなく、先週末は5.99円でした。アメリカとの貿易交渉が進んでいるとの楽観論が、メキシコペソが下がらない理由のひとつですが、その要因はもうだいぶ織り込まれていると見ることもできるでしょう。年初来高値ですから当然、今年メキシコペソを買った人は、買い持ちしていれば全員儲かっている状態ですが、「私も儲けよう! 」と焦って買い進むよりは、また落ち着いて反落したところを狙いたい状況ではないかと思います。
 
 豪ドル円は、安定していて横ばい。リピート系の自動売買では相変わらず、順調に利益が増えています。この夏、注目すべきは82円近辺の水準。短期的にはそのあたりが下支え帯となっています。中国の貿易問題等に絡んで(オーストラリアは中国との経済関係が近年とても深まっているため、中国経済にマイナスのニュースが出ると、オーストラリアも無関係ではいられません)、その下支え帯を下方に割り込みますと、これまでの(今年3月以降の)下限、すなわち80円に接近する展開も想定されますので、一応頭に入れておきたいです。
 
 トルコリラは、トルコ政府があまりにひどすぎて先週は1リラ=22円を割れてしまいました。最悪の場合、21円~20円台へ暴落するシナリオも考えられるとの見方を示してきましたが、その最悪の展開に入っています。トルコ政府がちょっとでも現実的で柔軟な政策(経済政策、外交政策)をとるか、その姿勢を見せるだけで、トルコリラ相場はいつでも大きく反発するだろうに・・・との見方も変わりません。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)