ドル円は日銀政策会合を控え小動き。長期金利が上昇したことでややドルが買われたが、111円13銭止まり。111円00-05銭近辺で取引を終える。ユーロドルは反発。1.1719前後までユーロ買いが進み、ユーロ円も130円台を回復する場面も。

 株式市場は続落。特にハイテク株の売りが止まらず、ナスダックは3日続落。ダウも144ドル下げ2日続落。債券相場も軟調。長期金利は2.97%台まで上昇。金は続落。原油は大幅高となり、70ドル台を回復。サウジが原油輸送を停止したとの報道が材料に。


6月中古住宅販売件数成約指数 → 0.9%

ドル/円   110.92 ~ 111.13
ユーロ/ドル 1.1678 ~ 1.1719
ユーロ/円  129.73 ~ 130.07
NYダウ   -144.23 → 25,306.83ドル
GOLD   -1.20   → 1,231.50ドル
WTI    +1.44   → 70.13ドル
米10年国債 +0.019  → 2.973%

本日の注目イベント

日  6月失業率
日  6月鉱工業生産
日  日銀金融政策決定会合
日  日銀経済・物価情勢の展望(展望リポート)
日  黒田日銀総裁記者会見
中  7月製造業PMI(速報値)
中  7月非製造業PMI(速報値)
独  独7月失業率
欧  ユーロ圏4-6月期GDP(速報値)
欧  ユーロ圏7月消費者物価指数(速報値)
欧  ユーロ圏6月失業率
米  6月個人所得
米  6月個人支出
米  6月PCEコアデフレー
米  4-6月雇用コスト指数
米  5月ケース・シラ-住宅価格指数
米  7月消費者信頼感指数
米  企業決算 → アップル、P&G、ファイザー


 米国ではハイテク株に売りが続き、FANG銘柄を中心に続落し、ナスダック指数は1%余り下落しました。株式市場はそれなりに動きがありましたが、為替は小動きでした。本日、早ければ午前中にも発表される日銀金融政策の結果待ちというところで、米長期金利がやや上昇したことで、111円台前半での動きが続いています。

 ただ債券市場では依然として日銀が政策修正を行うとの見方は強く、昨日も10年物国債が売られ、長期金利は一時0.11%まで上昇しました。日銀は今月3回目となる「指し値オペ」を実施し、引き続き金利上昇を警戒しています。日銀は本日、会合終了後に当面の運営方針を発表しますが、ブルームバーグの調査によると、エコノミスト44人全員が金融政策の現状維持を予想しています。それでも、債券市場の動きを見ると、持ち高調整の売りが出るなど、何らかの修正があると見る向きは根強いようです。基本政策は維持しながらも、金融機関への悪影響や市場機能低下などの副作用を軽減する方針が打ち出されるのかが注目点でしょうか。

 ドル円は上値が徐々に重くなってはいるものの、111円台を維持しています。上値を切り下げてはいますが、日足では重要な「200日線」の上で推移しており、その下には一目均衡表の「雲」もあり、かなり強力なサポートであることを示唆しているようです。

 本日で7月も終わり、明日からは8月です。今朝の経済紙では、8月は円高になる傾向があると伝えています。記事によると、過去20年で14回「ドル安円高」だったとか。また同じように、ブルームバーグニュースでは「VIX指数」に着目し、「VIX指数」が1年のうち、何月に最も高くなったかを集計しています。それによると、1990年1月~2018年6月までの28年間で、8月と10月が5回で、最も回数が多い月になっています。

 「VIX指数」は別名「恐怖指数」とも呼ばれ、市場で不安が高まると上昇します。円は安全通貨と見られており、こちらも不安が高まると買われる傾向があります。そう考えると、8月が「ドル安円高」に振れる傾向があるという上記記事との整合性はとれると言えます。因みに、7月に「VIX指数」が最も高かった年はゼロでした。

 では、この先ドルショートでいいのかというと、必ずしもそうとは限りません。これはあくまでも過去の結果であって、今年も同じように円高に振れるかどうかはわかりません。昨日もこの欄で述べましたが、貿易問題など、周りを見ると「円高材料」が多いのも事実で、これらが米景気に悪影響を与えるようだと、今後円高が進む可能性は十分あると考えますが、ここは慎重にいきたいところです。

 本日の予想レンジは110円30銭~111円50銭程度と見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)