先週末、為替相場はやや急な反落が生じて、1ドル=111円台まで戻ってきました。7月の為替相場は円安にブレイクする可能性があると予想。具体的な為替レート予想として次のように書いてきました。短期的な相場エネルギーを区切って見れば「円安メドは112円台半ば~後半」、大きな視点で見れば「114円台へと円安が伸びる可能性が考えられる」。今月これまでのところ、終値ベースの高値は先週火曜~水曜日にかけて記録した112.8円。つまり、短期的な第一の円安メド112円台後半までで、ひとまず円安の流れが止まって、先週末は反落してきたところです。先週末の反落がやや大きかっただけに、非常に判断が難しいのですが、短期的な第一メド(112円台後半)で、今回の円安トレンドがもう終わってしまったのか。あるいは、一時的な小反落に過ぎず、この先、引き続き、114円以上を目指すのか。以上の2通りのシナリオが考えられます。
 
 まず、先週末の反落についてですが、何か大きな円高エネルギーが新たに発生したわけではないので、週明けも円高の流れが続いたとしても最大111円近辺が下値メドになりやすいと考えられます。仮に111円からさらに下方へ(円高方向へ)進んだとしても、すぐに111円程度までは戻ってきやすいと考えられます。そして中期的な視点で、今回の円安が終わったかどうかについては、先週の高値が大きな意味をもつことになります。今週以降、早期に先週の高値(終値で112円台後半)を超えてくることができれば、それはすなわち今回の円安トレンドが強力で、114円以上へと円安が進むことがほぼ確定しますし、逆に、超えることが出来ないようであれば、しばらく横ばい、そしてやがて再び円高方向への意識が強まるシナリオが考えられます。
 
 ユーロ円も豪ドル円も似たような動きとなっています。今月はいずれも円安になることを予想し、具体的には、ユーロ円は「最大132円」、豪ドル円は「最大84円」と予想してきました。先週、ユーロ円は131.9円、豪ドル円は83.9円まで値上がり。いずれも、予想レートまであと数銭、足りませんでした。この数銭を誤差の範囲内とみて、予想レートにはほぼ到達したので、今月の上昇の勢いはほぼ失われたと見るべきか、それとも、厳密にはまだ到達していないのだから、まだこれから予想レートに向かうだろうと見るべきか、非常に判断が難しいところです。
 
 大暴騰していたメキシコペソ相場。6月安値5.27円から先週の高値5.99円まで、この1カ月の間に、13%超も大暴騰!為替レートが1カ月間で13%超も暴騰するのは、めったに見られない現象ですが、ようやく大暴騰が終わりました。読者の皆様もメキシコペソに投資している方も多いので、大暴騰してうれしいのですが、しかし、先週はブログで、冷静に「この先も反落する場面を狙ってコツコツ拾う(買い増しする)ようなスタンスが良い」と解説しました。先週末は5.8円台までしか反落していませんが、さらに反落が続けば、チャンスではないかと思います。
 
 トルコでは今週、政策金利の発表が予定されています。24日火曜日、日本時間の夜8時予定。トルコの大統領は、金利を下げるように圧力をかけており、実務に介入しようとの姿勢まで見せています。これは、本来、あってはならないことなので、投資家がそのような大統領のやり方を嫌って、これまでトルコ売りにつながっていました。トルコの経済状況からいえば、利上げすべき状況であることは明白です。もし、今週、トルコ当局が利上げせずに、現状維持(金利変更なし)という結果になれば、投資家の失望を誘い、トルコ安が進むおそれがあるでしょう。一方、しっかり利上げできれば、その後、大統領側が余計なことを言わない(=金融政策に介入しない)という条件付きですが、トルコリラ反発への期待がつながるのではないかと思います。チャート分析の観点では、5月以降は安値圏(22円台~24円)での低迷が続いていますので、まずは24円台を回復することが最低条件となります。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)