昨日のドル/円は、一時113.16円前後まで上昇して約半年ぶりの高値を更新したが、NY市場ではトランプ米大統領が「ドルの上昇は米国を不利な立場に置く」と述べた事で112.06円前後まで急落するなど、不安定な相場展開となった米最高権力者の発言だけに、当面はドルの動きに一定の影響が残る可能性もある。ただ、トランプ大統領の発言は人民元安に対する批判の意味合いが強いようだ。通商交渉が思い通りに進まない事への苛立ちが、場当たり的な発言に繋がったのかもしれない。
 この発言に絡み大統領が「利上げは喜ばしくない」と述べた事に対し、ホワイトハウスが火消しに動くとドルが買い戻された動きから見ても、米政権が本気でドル安誘導に動くとは市場も考えていないようだ。現時点では、昨日のドルの下落は調整の一環と見るのが妥当だろう。
 本日の予想レンジ:111.900-112.900円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)