7月は、予想通り円安!年始以来、約6カ月ぶりに1ドル=112円を回復! 7月は次のような予想を掲げてきました。「短期的なチャート分析においては、すでに上向き(円安方向)を示唆するシグナル」「現状、方向性としては、シグナルは円安方向にそろっており、7月はそちらへの動きを意識すべき」(※いずれも「為替相場見通し7月2日号」より)。読者の皆様でFXの裁量トレードに取り組んでおられて、米ドル円の買いポジションを保有中の方は、なかなか円安に動かない相場を見て、しびれが切れそうな状態だったと思いますが、ようやく先週、円安方向にブレイク。一気に112円台(先週高値は112.7~112.8円)まで駆け上がってきました。
 
 さて、どこまで円安が進むか? 最近の動向を小さく区切って見れば、たとえば、先月中旬以降の相場エネルギーに限定すれば、円安メドは112円台半ば~後半。短期トレードの観点では、利益確定して、さっさと勝ち逃げするアイデアも考えられます。ただ、もっと大きな視点で、今年4月末以降のだいたい109~110円を中心とする保ち合い局面が終わって、そこから大きく抜け出すと仮定して、先月すでに点灯していた円安シグナルを起点に計測しますと、従来から申し上げておりますように、年初来高値更新、つまり今年初めての114円台へと円安が伸びる可能性は十分に考えられるのではないかと思われます。
 
 メキシコペソ相場が、どえらいことになっています。今年5~6月は、トランプ大統領のメキシコいじめ(=貿易協定でメキシコに対して強硬な姿勢を示すなど)や、メキシコ大統領選挙前の不安感などから、大幅安が進行。一時、5.27円の年初来安値を記録。チャート分析上は超割安で、絶好の買いチャンスだとわかっていても、普通は、なかなか怖くて買えないものですが、読者の皆様のなかには、先月の底値付近でメキシコペソを買うスーパートレードを行っている方もおられました。その後の展開は、為替相場ではめったにお目にかかれない大暴騰! 1カ月前の安値5.27円→ 先週末5.95円へ。約13%高! これは米ドル円なら110円→124円へ1カ月で大暴騰するのと同じで、普通は考えられません。このような最高の大相場を体験している私たちは本当にラッキーですし、とても良い流れに乗っていると思います。先月の安値で買えなかった方でも、今年メキシコペソ投資をしている方は全員、高額のスワップ利息+値上がり益で、儲かっていますね。本当に素晴らしいことです。おめでとうございます。
 
 豪ドルも順調です。先月下旬から今月初旬にかけて、恒例の80円~81円で下げ止まった後、じりじり反発しており、先週末83.4円まで上がってきました。豪ドル円のリピート系自動運用をされている読者の皆様は、「勝手にどんどん利益が増える」ことを実感されていると思います。今月は引き続き、84円到達を期待したいです。
 
 私たちがいろいろ分散投資しているなかで、トルコリラが、唯一の問題児といってよいでしょう。メキシコの大統領も、トルコの大統領も、発言が過激で他国に対しても言いたい放題、好き嫌いがはっきりしている点で、トランプ大統領に似ています。ただ、トランプさんやメキシコ大統領は、必要であれば、急に言ってることが変わり、現実的な路線に修正する能力があり、それゆえ、アメリカ経済もメキシコ経済も安定を保っているのですが、トルコの大統領は、柔軟性が見えません。先週末は1リラ=23円を回復したものの、5月下旬以降の安値圏(およそ23~24円を中心とする安値圏)を下抜けますと、22円、21円を突き抜けて20円台へと暴落するシナリオも現状、否定できません。世界的にカネ余りなので、トルコの政権が、あまりに強権的な姿勢を改め、少しでも経済を重視する現実路線に修正すれば、メキシコのように投資マネーが一気に流れ込んでリラも急反発する希望はあります。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)