ドル円は112円台前半から半ばで小動き。経済指標が好調でドルが買われる場面があったものの、112円44銭まで。112円台半ばは抜け切れず下落。ユーロドルは小幅に上昇したが、1.17を挟む展開に終始。ユーロ円は131円70銭近辺まで続伸。株式市場はまちまち。ダウは3日続伸したものの、ネットフリックス株が急落したことで、ナスダックは20ポイント下落。債券相場は下落。長期金利は2.85%台を回復。金は続落し、1240ドル台を割り込む。原油価格も、サウジや米国の供給が増えるとの見方から大幅に反落し68ドル台に。

6月小売売上高          →   0.5%

7月NY連銀製造業景況指数  →   22.6

ドル/円112.22 ~ 112.44

ユーロ/ドル1.1694 ~ 1.1725

ユーロ/円  131.40 ~ 131.70

NYダウ  +44.95  → 25,064.36ドル

GOLD  -1.50 →1,239.70ドル 

WTI  -2.95   →68.06ドル  

米10年国債 +0.031  → 2.858%

 
本日の注目イベント

豪  豪第2四半期消費者物価指数
豪  RBA議事録
英  英6月雇用統計
英  カーニー・BOE総裁講演
米  6月鉱工業生産
米  6月設備稼働率
米  7月NAHB住宅市場指数
米  パウエル・FRB議長、上院銀行委員会で証言
米  企業決算 → ゴールッドマン、ジョンソン&ジョンソン


 ドル円は112円台後半がやや重くなり、緩やかに下落してはいるものの、依然として112円台は維持しており、底堅い動きです。米長期金利が上昇し、小売売上高も、6月分は予想通りでしたが、5月分が「0.8%」から「1.3%」へと大きく上方修正され、米経済の好調さを物語っていました。

 約1年ぶりに米ロ首脳会談がフィンランドのヘルシンキで行われました。両首脳の表情は硬く、和やかな雰囲気とはいえませんでしたが、今回の会談は冷戦終了後最悪の状況となっている米ロ関係の修復と、同盟国のEUとの関係が悪化している中で、あえてロシアとの関係を強化することで、EUをけん制したと見ることができるようです。11月の中間選挙にむけて、「実績」を作ることに全力を注いでいる印象です。最悪だったロシアとの関係を改善することが出来たとしても、一方で良好だったEUとの関係は、今や最悪と言えます。

 本日はパウエルFRB議長が半期に1度の議会証言を行います。本日は上院銀行委員会で行い、明日は、下院金融サービス委員会で行うことになっています。依然として米景気は好調で、FRBの利上げ回数は、年内あと2回というシナリオは維持されると見られますが、中国を始め、EU、カナダなどとの貿易摩擦のリスクをどの程度反映した証言になるのかが注目されます。この問題に全く触れないことはないと思いますが、思いのほかリスクとして捉えていないようだと、ドルが再び買われ、113円方向に向かう可能性があります。

 IMFは16日、世界経済見通しを発表しました。その中で、今年と来年の世界成長率を3.9%で据え置きましたが、貿易問題を巡る緊張の激化で世界的な景気拡大局面が腰折れしかねないと警告しています。すでに欧州や日本での成長が予想を下回り勢いが失われつつあるが、金融市場はリスクの高まりに油断しているようだとも指摘しています。(ブルームバーグ)貿易問題では米国が孤立しており、その割にはドル円も緩やかに上昇し、株価の方は戻り基調にあり、長期金利は高止まりしています。さらに安全資産の金も1240ドルを下回り、昨年12月以来の安値に沈んでいます。これらの市場の動きが楽観的すぎるとの指摘と受け止められます。

 本日は昨日のNY市場と同じように、FRB議長の議会証言を控え動きにくいところでしょう。ただ、NY時間では証言内容次第では動きが出ることもあり得ますので、注意が必要です。予想レンジは112円~112円80銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)