6月24日の大統領選後に一時値を戻していたトルコリラ相場は、今週9日の大統領就任式を経て再び軟化している。エルドアン大統領が11日終盤に「金利低下を信じている」などと発言した事が中銀への利下げ圧力と受け止められ、翌12日にかけてリラが売り込まれた。なお、トルコリラ/円は、この日22.50円台を一時割り込み、5月に付けた22.20円台の史上最安値に迫った。

 そうした中、本日は大手格付け会社フィッチ・レーティングスがトルコの格付けについて判断を明らかにする予定であり、その内容が注目されている。なお、フィッチによるトルコのソブリン格付けは、目下投資不適格(ジャンク)級の「BBプラス」で、格付け見通しは「安定的」となっている。

 フィッチは6月に「トルコは金融政策でインフレを目標近辺に誘導できておらず、それがより長期的な弱さだ」と指摘したが、7月に入り発表されたトルコの6月インフレ率は中銀の目標上限である7%を遥かに超える15%台に加速した。もし、フィッチによる格付け見通しの引き下げなどが行われれば、トルコリラに一段の下落圧力がかかる可能性がある。場合によっては、日本が祝日となる来週月曜日のオープンレートに影響が出る可能性もあるため注意しておきたい。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)