本日は、カナダ中銀の政策金利発表に注目が集まっている。ポロズ総裁は6月末の講演で「政策金利決定の過程に予断はなく指標次第」としながらも「むこう12カ月はインフレを押し下げる多くの一時的な要因はなくなった」と利上げに前向きな姿勢を示した。こうした中、現地エコノミスト21人中17人が1.50%への利上げ(0.25%引き上げ)を予想している。

 したがって、もし利上げを見送る事があればサプライズとなり、カナダドルは大きく売り込まれる事になるだろう。一方、予想どおりに利上げしたとしても、追加利上げに慎重な姿勢を示すなど「弱気な利上げ」であれば、カナダドル買いは続かない公算が大きい。持続的なカナダドル高が期待できるのは、利上げした上で、将来の追加利上げにも前向きな姿勢を示す「強気な利上げ」を決めた場合であろう。ただ、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉など通商問題への不透明感が拭えない事や、カナダ6月雇用統計で失業率が悪化した事などに鑑みれば、カナダ中銀が将来の利上げに前のめりになる事も考えにくい。カナダドル/円も、85円台では戻り売り圧力が強まりそうだ。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)