昨日、就任宣誓を行いトルコ大統領として2期目に入ったエルドアン氏が閣僚名簿を発表するとトルコリラ相場に下落圧力がかかった。足元で、利上げを主導するなどして市場の信認が厚かったシムシェキ氏(副首相)が閣外に去った事と、経済の司令塔である財務相のポストに大統領の娘婿であるアルバイラク氏を起用した事に、市場はネガティブな反応を示した。また、中央銀行総裁の任期を5年とする規定を撤廃した事も、中銀の独立性を毀損するとの懸念に繋がった。
トルコリラ/円は23.10円台でひとまず下げ止まり、本日は23.80円台まで反発しているが、エルドアン大統領の独裁的な政権運営への懸念がくすぶる中では、戻り余地は小さいと見られる。再度の反落リスクを警戒しておくべきであろう。なお、本日のトルコ株式市場は主要指数が1%超下落して取引が始まっている。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
【本日注目の通貨ペア】トルコリラ/円:エルドアン・リスク再燃か
2018-07-10 17:46

・今最もホットな通貨ペアを日々ピックアップ ‐ G.COMデイリーレポート
・為替・FXマーケット情報 ‐ 各国の為替チャート、レート、最新情報を集約
・為替情報・外国為替FX情報ページ ‐ 主要通貨ペアのレートと外為最新ニュース
- ・【本日注目の通貨ペア】ユーロ/円:ドラギECB総裁の証言に注目(2018/07/09)
- ・【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:貿易戦争の影響は?米6月雇用統計に関心(2018/07/06)
- ・【本日注目の通貨ペア】豪ドル/米ドル:イベント豊富、下押し警戒(2018/07/05)
- ・【本日注目の通貨ペア】メキシコ/円:新政権への期待が上回り始めた(2018/07/04)
- ・【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:日足5陽連で上昇に弾みが付くか(2018/07/03)
関連記事