米国の対中関税発動と米6月雇用統計というヤマ場のイベントを終えて、為替市場は休息モードに入ったかのようだ。9日のアジアタイムは日本株や中国株が大幅に上昇しているが、円相場に目立った動きは見られない。ユーロ/円は、小幅に上昇しているが節目の130.00円を前に伸び悩んでいる。

 今夜のユーロ/円はドラギ欧州中銀(ECB)総裁の発言がカギとなりそうだ。ドラギ総裁は、日本時間22時から欧州議会で証言を行う予定となっている。

 総裁は6月の講演で、「金融政策は我慢強く、慎重に行うべき」 「ECBは1回目の利上げのタイミングを決定することに辛抱強くあるべき」と、あらためてハト派姿勢を示した。ところが、先週には、「メンバーの一部は、(市場が見込む)2019年末の利上げは遅すぎると認識している」とする関係者の発言が出るなど、ECB内の意見対立も浮き彫りになっている。

 そうした中、ハト派のドラギ総裁がこれまでと同様に慎重姿勢を貫くのか、議会証言という言わば「自己アピール」の場だけに、ハト派色が薄まる事もあり得るのか、証言内容が注目されよう。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)