ソーバル <2186> (JQ)は、組み込みソフト開発などエンジニアリング事業を展開している。需要が高水準に推移して19年2月期増収増益・連続増配予想である。第1四半期は順調だった。下期偏重の計画であることを考慮すれば通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は第1四半期決算発表を機に急反落したが、目先的な売り一巡して出直りを期待したい。
 
■組み込みソフト開発などエンジニアリング事業を展開
 
 組み込みソフト開発、ウェブ・スマホアプリ開発、ハードウェア設計・開発などのエンジニアリング事業を展開している。
 
 技術力と経験豊富な人材を合わせ持つ国内有数の独立系組み込みソフト開発企業である。M&Aも活用して顧客や分野の多様化、IoTなど新規技術分野の開拓、人材の確保を推進している。17年4月にはユビキタス社からIoTプラットフォーム関連のサービス&ソリューション事業を譲り受けた。
 
 優良な大口顧客と強固な信頼関係を構築していることが特徴だ。18年2月期の主要顧客別売上構成比はキヤノングループ45.8%、ソニーグループ13.9%、富士通グループ9.6%、リクルートグループ3.4%、NTTグループ3.2%、その他24.1%だった。
 
 取引社数は17年2月期比22社増加の181社だった。自動運転技術を中心に日立グループとの取引を強化している。取引先の増加で収益の多角化と1社依存体質からの脱却も進展している。
 
 契約種別売上構成比は受託開発50.4%、派遣49.6%で、受託開発が50%超に上昇した。また社員数に依存しない収益構造の構築を目指し、国内外の外部委託先(パートナー企業)との長期的なリレーション構築を強化している。
 
■19年2月期増収増益・連続増配予想
 
 19年2月期の連結業績予想は、売上高が18年2月期比1.5%増の83億50百万円、営業利益が6.7%増の6億25百万円、経常利益が7.5%増の6億32百万円、純利益が0.4%増の4億27百万円としている。配当予想(17年9月1日付株式2分割換算後)は1円50銭増配の年間26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。予想配当性向は49.7%となる。
 
 既存顧客からの受注拡大、請負(受託開発)案件の獲得、新規技術分野および新規業種分野の顧客開拓を推進する。コスト面では人材配置転換コストの削減、プロジェクト管理徹底による不採算プロジェクトの排除などで利益水準の向上を推進する。
 
 第1四半期は、売上高が前年同期比0.7%減の20億62百万円だが、営業利益が4.5%増の1億65百万円、経常利益が3.9%増の1億65百万円、純利益が3.9%増の1億08百万円だった。微減収だったが需要が堅調に推移し、人材確保に向けた採用・教育投資などを吸収して増益だった。
 
 第1四半期の進捗率は、第2四半期累計予想に対して売上高50.6%、営業利益61.8%、通期予想に対して売上高24.7%、営業利益26.4%と順調だ。急増しているIoT分野など需要が高水準に推移して収益拡大が期待され、期下期偏重の計画であることを考慮すれば通期予想に上振れ余地がありそうだ。
 
■株主優待制度は毎年8月末に実施
 
 株主優待制度は毎年8月31日現在で1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。17年9月1日付の株式2分割に伴い、18年8月末は1単元(100株)以上~10単元(1000株)未満保有株主に対して500円相当QUOカード、10単元以上保有株主に対して2000円相当QUOカードを贈呈する。
 
■株価は目先的な売り一巡して出直り期待
 
 株価は6月27日の上場来高値2280円まで急伸したが、第1四半期決算発表を機に急反落した。決算発表前に急伸し、決算発表で材料出尽くしとして急反落するパターンだ。ただし1500円近辺で売り一巡感を強めている。
 
 7月4日の終値1556円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS52円28銭で算出)は約30倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は約1.7%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS369円39銭で算出)は約4.2倍である。時価総額は約127億円である。
 
 週足チャートで見ると高値圏で長い上ヒゲを付けたが、13週移動平均線が接近して過熱感が解消した。目先的な売り一巡して出直りを期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)