ドル円は110円台半ばから後半で推移し、東京時間で111円台までドル高が進んだものの、NYでは上値を追う動きとはならず。株安と、長期金利の低下で110円台半ばまでドルが売られる。ユーロドルは1.16台半ばで無風状態。EUのユンケル欧州委員長が7月遅くにトランプ大統領と貿易問題で協議を行うとの報道も材料にならず。

 株式市場は反落。ボーイングなど、中国商戦の割合が高い銘柄が売られ、ダウは132ドル安。他の主要指数も揃って反落。不透明な米中貿易問題を背景に、債券相場は切り返す。長期金利は2.83%台まで低下。金は反発。原油はカナダとリビアの減産見通しを材料に上昇。一時は3年7カ月ぶりとなる75ドル台に乗せたが、引け値は74ドル14セント。


5月自動車販売台数 → 1738万台

ドル/円   110.51 ~ 110.83
ユーロ/ドル 1.1642 ~ 1.1667
ユーロ/円  128.73 ~ 129.56
NYダウ   -132.36 → 24,174.82ドル
GOLD   +11.80  → 1,253.50ドル
WTI    +0.20   → 74.14ドル
米10年国債 -0.040  → 2.831%

本日の注目イベント

豪  豪5月貿易収支
豪  豪5月小売売上高
中  中国 6月財新サービス業PMI
中  中国 6月財新コンポジットPMI
欧  ユーロ圏6月総合PMI(改定値)
欧  ユーロ圏6月サービス業PMI(改定値)
英  英6月サービス業PMI
米  株式、債券市場休場(独立記念日)

 昨日の東京時間では111円台に乗せ、何度か上値を試す動きを見せたドル円でしたが、結局111円13銭前後を天井に押し戻されています。NY市場では、トランプ政権の保護主義と、米中貿易問題への懸念から株価が下落し、長期金利も低下したことで、ドル円は110円51銭近辺まで売られ、111円には届いていません。ただ、昨日は独立記念日の前日で、株式と債券が短縮取り引きだったことからドルが売られたといっても限定的でした。

 中国の裁判所が米半導体大手のマイクロン・テクノロジーの販売に仮差し止め命令出したことで、中国の対米報復の始まりとの見方も出て、NY株式市場では売りが膨らみ、安全通貨への需要が高まり、小幅に円高が進みました。また中国人民銀行の幹部が、米国との通商問題で人民元を武器として活用することはないと言明したことで、軟調な地合いが続いていた人民元は急反発しています。

 本日を含め、あと3日に迫った米中貿易関税発動期限ですが、現時点でも先行きが読めません。昨日米国が、中国の通信機メーカーZTEの米国内での一部業務活動の暫定的な再開を認めたことから、米国側が制裁内容を緩和してくる姿勢も見えそうですが、最後の最後まで予断を許しません。

 ドル円は110円を挟み、上下1円のどちらが抜けるかに注目していましたが、昨日の東京時間には3度ほど111円台前半を試す場面がありました。いずれも直ぐに110円台に押し戻された展開で、111円台に乗せたとは言えない状況でした。ここでも述べましたが、貿易戦争への懸念が広がる中、ドル円がジリジリと上昇するところをみると、やはり上に行きたがっているように思えます。ただ、111円を確認した後110円を割り込むようだと、今度は下値を試す局面があるかもしれません。

 本日の米国は独立記念日です。基本的には大きな動きはないと思われますが、関税発動期限が迫る中、どんなニュースが出て来るのかわかりません。「1時間足」ではMACDが久しぶりに「マイナス圏」に入ってきました。目先はやや上値は重くなったと見ていいと思います。

 レンジは110円10銭~110円90銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)