7月1日は、メキシコで大統領選挙と議会選挙が行われる。ポピュリズム(大衆迎合主義)色を前面に押し出すとともに、反米・反トランプを掲げるロペスオブラドール氏の当選は揺らぎそうにない。議会選挙でもロペスオブラドール氏が党首を務める「国家再生運動(Morena)」が過半数の議席を獲得する公算が大きいと見られている。ポピュリズム政権の誕生は、メキシコペソにとってのリスクと見做されてきたが、今や市場はロペスオブラドール氏の勝利を完全に織り込んでいる。このため、選挙結果を受けてメキシコペソが売り込まれるリスクは小さいだろう。ロペスオブラドール陣営が、これまで否定的だったエネルギー企業の民営化を容認する姿勢に転換した事や、選挙後にペソ相場が不安定化した場合にはメキシコ中銀が支える考えを示している事もペソを下支えしそうだ。今後のペソ相場にとって重要なのは、選挙結果ではなく新大統領のマクロ経済政策と言えるだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)