NZドル相場が足元で弱含んでいる。NZドル/円は、本日のアジア市場で一時74.80円台に下落して5月下旬に付けた年初来安値74.55円前後に迫っている。朝方発表されたNZ5月貿易収支では予想以上の黒字を計上したが、NZドル相場の支えにはならなかったようだ。

明朝に発表されるNZ中銀の金融政策もNZドルを支える事は難しいだろう。政策金利は過去最低水準の1.75%に据え置かれる事が確実と見られている。なお、5月の中銀声明では「相当な期間、緩和的な金融政策が維持される見通し」とした上で、「次の政策変更は上向き、下向きのいずれもあり得る」との見方を示した。 その後、オア総裁は、金融政策に関し「ニュージーランド国民からの理解を広く得るために『より分かりやすく適切なメッセージ』を発する」と述べている。仮にNZ中銀のスタンスが5月と同じだとすれば、声明の文言が「より分かりやすく」置き換えられた場合、ハト派色が強くなる公算が大きいと考えられる。少なくとも、「相当な期間」を経た後の利上げにフォーカスした内容になる事はないだろう。

NZドル/円は、年初来安値74.55円前後を割り込めば2016年11月に付けた73.70円前後まで日足チャート上の下値余地が広がる事になる。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)