24日に行われたトルコ大統領選挙は、早い段階でエルドアン氏が勝利宣言を行った。これを受けて、本日のトルコリラ相場は前週末の終値を大きく上回る水準で取引がスタート。市場の信認が極めて低いエルドアン大統領の再選は、リラ安に繋がると見ていたが、市場はひとまず「政治的混乱の回避」を好感したようだ。

ただ、買いが一巡するとリラは上げ幅を縮小しており、リラ/円については上昇分をほぼ帳消しにした。大統領選後に利下げを断行すべきとのエルドアン氏の考えは、中銀の独立性という観点からはもとより、インフレが高止まりする中では常識外れの主張であろう。こうした主張が市場に受け入れられる公算は小さいと見るべきだろう。

エルドアン氏は、再選後に非常事態宣言の解除を検討するとしている点などから見れば、短期的なリラの反発にも頷ける部分がない訳ではない。ただ、現時点ではそれらを上回る売り材料が存在する点には留意が必要だろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)