本日は、メキシコ中銀の政策金利発表が注目される。政策金利であるオーバーナイトレートを現行の7.50%から7.75%に引上げるとの見方が優勢だ。とはいえ、昨年末に6.7%台まで上昇していたインフレ率は、5月の時点で4.5%台に低下しており、差し当たってインフレ高進リスクを強く意識する局面ではない。米国との北米自由貿易協定(NAFTA)の見直し交渉や、7月1日に迫った大統領選挙の行方など、政治面の先行きに不透明要素が多い事から、中銀は政策金利を据え置くとの見方も少なくない。

 そうした中、中銀が気にしているのはペソ相場の下落だろう。4月半ばに18.00ペソを割り込む場面もあったドル/メキシコペソ相場は、先週には20.96ペソ前後まで上昇した。わずか2カ月の間に、16%以上もの大幅なペソ安・ドル高が進行した事になる。

 メキシコ中銀は、足元の通貨安リスクに対応するべきか、先行きの政治リスクに備えるべきか、難しい判断を迫られている。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)