本日の英国議会と明日の英国中銀(BOE)の動向が、ポンド相場を動かす重要な手掛りとなりそうだ。これらのイベントにポンド/円相場がどのような反応を示すか注目したい。

本日は、欧州連合(EU)離脱関連法案の修正案に対する採決が英下院で行われる。修正案は、EUとの離脱合意、あるいは合意が成立しない場合の対応について、議会による「重要な意味を持つ採決」の確実な実施を盛り込んだ内容で、上院はすでに同案を可決済みだ。しかしメイ首相は、政府に代わり議会が事実上の交渉権限を握る事になるとして同案に強く反対している。仮に下院でも可決となれば、メイ首相の求心力が弱まる事は避けられず、政権崩壊のリスクが高まる可能性もある。このため、市場は採決の結果に注目している。

また、明日はBOEが金融政策委員会(MPC)を開き、政策金利や議事録を発表する。政策は据置き(政策金利を0.50%、資産買い入れ規模を4350億ポンドに維持)が濃厚で、前回2票だった据え置き反対票(利上げ支持票)の数などから8月利上げの可能性を探る事になる。なお、現在の8月利上げ確率(金利デリバティブ市場の織り込み度)は44%前後であり、市場は8月の利上げに「半信半疑」の状態にある。こちらも市場が注目する重要イベントだ。

いずれにしても、現段階ではポンド相場を取り巻く環境に不確実要素が多すぎる。予断を持たずにこれらのイベントに臨むべきだろう。

(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)