欧州中銀(ECB)主催の年次フォーラムがポルトガルのシントラで開催されており、本日はドラギECB総裁の講演に市場の関心が集まっている。昨年の同講演では、「すべての兆候はユーロ圏の景気回復の強まりと広がりを示している。デフレ圧力はリフレに変わった」と述べた事が話題をさらった。この発言を受けてECBの金融政策正常化への期待が高まり、ユーロが大幅に上昇するきっかけとなった。

 なお、ドラギ総裁は先週14日の定例会見で「インフレ見通しを巡る不透明性は後退しつつある」としながらも、「域内の物価圧力を一段と押し上げ、中期的な総合インフレ動向を支えるために、依然としてかなりの金融刺激策が必要だ」と述べて慎重姿勢を滲ませた。今年の講演でも、サプライズになりうるのはタカ派的な発言だろう。

 また、ECB年次フォーラムには世界各国の中銀総裁や金融当局者、著名学者らが参加する。明日20日のパネルディスカッションには、ドラギECB総裁を筆頭に、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長、黒田日銀総裁、ロウ豪中銀(RBA)総裁という豪華な面々が登壇する。このディスカッションも見逃せないイベントとなりそうだ。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)