豪ドル/円は、一時82.00円台まで反落するなど、足元で弱含みの推移となっている。前週末に米国が中国製品500億ドル相当に関税を賦課すると発表したのに対し、中国側も同規模の対抗措置を講じるとした事からリスク回避ムードが漂っている。このまま、米中貿易戦争がエスカレートすれば、豪ドル/円には一段と下押し圧力がかかる可能性もある。

 ただ、今後もし中国が米農産物の輸入に報復関税を課せば、トランプ米大統領にとって有力な支持層である農家が大きな痛手を蒙る事にもなりかねない。秋には中間選挙を控えている事から、7月6日までの発動猶予期間内に、なんらかの事態収拾に動くと見ておきたい。

 豪ドル/円は、4月以降の値動きが示すとおり81円台前半は強いサポートになると見られるため、現値付近からの下値余地は小さいだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)