ラクスル <4384> (東マ)は、5月31日に東京証券取引所マザーズ市場に上場した。同社は、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という企業ビジョンの下、デジタル化が進んでいない伝統的な業界にインターネットを用いて新しい仕組みを創り、既存のビジネス慣習を変えていくことで、同社の主な顧客である国内の企業・中小企業の経営をより良くすることを目指し、事業を展開している。同社は、印刷・集客支援のシェアリングプラットフォームを中心とした印刷事業「ラクスル」、及び物流のシェアリングプラットフォームを中心とした運送事業「ハコベル」を展開している。
 
 印刷事業「ラクスル」では、インターネットを通じて全国から寄せられた顧客の注文にぴったりな印刷会社を選出。その印刷機の非稼働時間で印刷することにより、高品質な印刷物を安価で提供している。
 
 運送事業「ハコベル」では、PC・スマホから「すばやく」「かんたん」に荷物の配送予約ができるサービスで、各運送会社の非稼働時間で配送することにより、高品質かつ安価に利用できる仕組みを開発。利用企業は1500社を突破している。
 
 6月14日大引け後に発表した今18年7月期第3四半期業績実績は、売上高79億3800万円、営業損益5600万円の赤字、経常損益8000万円の赤字、最終損益8400万円の赤字に着地。印刷事業「ラクスル」では、自動データチェック入稿機能及びデザインテンプレートの拡充等顧客満足度の更なる向上に努めたことで、新規顧客の獲得が進みリピート購入数も好調に推移。運送事業「ハコベル」では、各企業が輸送コストの増大に課題を抱えている中で積極的な提案活動を行ったことにより、顧客基盤は順調に拡大しているほか、登録ドライバー数の増加にも尽力しているため、年末の12月及び多くの企業で年度末にあたる3月の配送需要にも対応できたことで売上は拡大している。
 
 今18年7月期業績予想は、売上高105億1500万円(前期比37.0%増)、営業利益5000万円、経常利益900万円、純利益600万円を見込む。
 
 株価は、上場初日の5月31日に公開価格1500円を9.7%上回る1645円で初値をつけ、6月6日高値2266円と上昇。下値固めから15日に2530円の連日の上場来高値更新と買い進まれている。2017年7月、オープンイノベーションによる物流業界の構造変革を実現するために、ヤマトホールディングスとの資本提携を実施していることから市場の関心は高い。また、中長期的には既存産業を革新するBtoBプラットフォームを通じた持続的成長が見込まれ、BtoBプラットフォームとしての潜在的事業機会が大きく、印刷EC比率上昇による市場の成長ポテンシャルも大きい。ここからさらに上昇基調を強める可能性は高そうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)