ドル/円は、本日の東京市場で110.90円前後まで上昇して月初来高値を更新した。日銀が金融政策を据置き、物価の現状判断を引き下げた事で大規模緩和の長期化が意識された。一昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げペース加速を示唆。また、昨日は欧州中銀(ECB)が年内の量的緩和終了を宣言した。日銀は金融緩和からの出口戦略レースで「周回遅れ」との評価で円が売られているようだ。

 欧米市場でもこうした動きが続く可能性があり、111円台の回復から5月高値111.40円前後を覗う動きとなってもおかしくないだろう。ただ、米WSJ紙が報じたところによると、トランプ米大統領は中国製品500億ドル相当への関税を承認したとの事だ。市場の感応度はこのところやや低下しているとはいえ、米中貿易摩擦がくすぶる週末相場では、円買い戻しの動きにも一定の警戒が必要だろう。
 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)