ドル/円は、110.60円台までじりじりと上昇して5月23日以来の高値を付けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げを先取りする形でドルが買われているようだ。ただ、FOMCの利上げについては、0.25%の引き上げを市場はほぼ織り込んでおり、サプライズの余地は殆どない。今後の利上げペースが、3月時点の予測である年3回(2018年と2019年)から一気に引上げられればタカ派化の印象が強まるが、前回のFOMC声明で「2%のインフレ目標は対称的」として、多少の上ブレは容認する姿勢を示した事を考えると、急激なタカ派化も考えにくい。今回も、「ハト派的な利上げ」となる可能性があり、利上げ後の「材料出尽くし」を警戒すべきかもしれない。なお、昨年来利上げを決めた4回のFOMCのうち、3回は金利発表後からNYクローズにかけてドル安・円高に振れている。
(執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)