今年3月以降の豪ドル/円は、84円台へ上昇すると頭打ちとなり80円-81円台へ下落。すると今度は底入れして84円台へ反発という展開を繰り返している。足元でも7日に84.53円前後まで上昇したが、8日には一時83円台を割り込んで下落しており、どうやら今回も同様のパターンに嵌りつつあるようだ。

 そうした中、何が起きるか予測不能な明日の米朝首脳会談や、利上げ必至の13日の米連邦公開市場委員会(FOMC)などが、リスク・オフイベントとなる可能性も捨てきれない。当面の市場動向には要注意だろう。

 米朝首脳会談では、北朝鮮が核プログラム廃止に向けて具体的な措置を示すかどうかが焦点となりそうだ。北朝鮮の金委員長は段階的な非核化を念頭に描いている模様だが、首脳会談には北朝鮮強硬派で、無条件・即時の核放棄を主張するボルトン米大統領補佐官が同席する可能性があるとされている。米FOMCについては、利上げが確実視されており今後の利上げ見通しをさらに引上げる可能性もあると見られている。その場合、株式市場に動揺が走り、株価が下落する展開にならないか確認したい。

 たとえ、両イベントを無難に通過したとしても、前週末のG7首脳会議(サミット)で浮き彫りになった「貿易戦争リスク」がくすぶる中では、豪ドル/円が84円台半ばの上値抵抗を突破して上昇するのは困難だろう。

(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)