ドル円は109円台半ば前後で小動き。カナダで行われるG7首脳会議の行方を見極めたいとする姿勢が強まり、米金利が小幅に上昇したことで109円50-60銭まで戻して引ける。ユーロドルは小幅に反落。1.1736前後まで売られたが、商いは薄く、盛り上がらず。

 株式市場は続伸し、ダウは75ドル上昇。朝方は安く始まったが、午後には3主要市場とも揃って上昇。債券相場は反発。株価は上昇し、リスクオフムードがやや後退。長期金利は2.94%台まで上昇。金、原油はともに反落。


ドル/円   109.34 ~ 109.60
ユーロ/ドル 1.1736 ~ 1.1778
ユーロ/円  128.29 ~ 128.95
NYダウ   +75.12 → 25,316.53ドル
GOLD   -0.30  → 1,302.70ドル
WTI    -0.39  → 65.56ドル
米10年国債 +0.026 → 2.946%

本日の注目イベント

トルコ トルコ1-3月期GDP
英   英4月鉱工業生産
英   英4月貿易収支


 110円台維持に失敗したドル円は欧州時間に109円20銭まで売られました。カナダで行われるG7サミットでは、米国の保護貿易への批判が相次ぐとの見方もあり、ややドルの上値が重くなりました。NY時間では週末のポジション調整がメインで、株価が上昇し、米長期金利も上昇した割にはドルの戻りは鈍く、109円台半ばで越週しました。

 G7首脳会議では事前に予想された通り、米国の保護貿易に対する厳しい批判が相次ぎました。声明文が出されるのかどうか危ぶむ声もありましたが、声明分の発表までにはどうにか、こぎつけました。声明文では「われわれはハンブルグG7サミットの貿易システムが極めて重要な役割があると強調し、保護主義と引き続き闘う」との内容でした。ただトランプ大統領は「G7サミットは時間の無駄だ」と述べ、米代表団にG7サミット首脳宣言を承認しないよう指示するとともに、カナダのトルドー首相が不誠実だと批判しました。

 サミット終了後は「心既にここにあらず」という状況で、そそくさとシンガポールに向けて飛び立って行きました。歴史的な北朝鮮トップとの会談がトランプ大統領にとって、もはや最重要課題となっており、報道ではトランプ大統領は北朝鮮と公式の関係を樹立し、最終的に平壌に大使館を開設することを検討する用意があると伝えています。

 為替市場も明日の歴史的会談を見守る姿勢を強めており、今日明日は、材料に乏しいこともありますが、動きにくい展開が予想されます。トランプ大統領はカナダからシンガポールに向かう専用機の中でもツイートし、「われわれは米国市場にあふれる自動車への関税を検討している」ことを明らかにしています。日本としても、ここの部分は何としても避けたいところですが、米国とカナダが関税を巡る報復合戦を行う流れから、米国への輸入車の関税引き上げが決まってしまう恐れもあります。

 本日のドル円は109円~109円90銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)