イタリア政情不安などで先週は為替も株価も一時急落。しかし週末は1ドル=109円台を回復しました。5月はゴールデンウィークはほぼ無風で過ぎたと思ったら、後半にいろいろと波乱が起きました。6月の各相場の方向性をしっかり確認していきましょう。
 
 米ドル円は、今年3月に104円台で底打ちしてから、5月に111円を記録するまで円安トレンドが継続。現状、そのトレンドは終了して、短期的には円高トレンドに転換した状態との認識になります。先週末、109円まで回復しましたが、先月下旬のイタリア政情不安などで急落したことに呼応する、揺り戻しの範囲内という見方もできますので、まだ警戒は必要と思われます。具体的にはこの戻りが109円台で止まって、再び下落に向かった場合は、より注意が必要。再度109円を割れてくると、いよいよ今回の円高トレンドの最終的なターゲットである107円台~106円台に向かって、円高が拡大する可能性高まりますので、そのシナリオも頭に入れておきたいところではないかと思います。
 
 ユーロ円については、先週、イタリア政情不安で一時1ユーロ=124円台へ急落する場面がありました。週末は127円まで戻っていますが、まだトレンド転換には至っていない状況です。先月、ユーロ円が下落トレンドに入るに際して「第一のメド127円台」「中期的な最大メド123円あたり」などと予想レートを掲げました。先週、もしかして一気に最大メドに達するのかと思われましたが、そこまでは至らず、とりあえず第一のメドまで戻ってきて、ちょっと落ち着いている状況です。中期的な最大メド123円のシナリオは消えたわけではありませんので、またいずれユーロ安の流れが強まるリスクには注意したいところではないかと思われます。
 
 豪ドル円は、今年2月の大幅安には冷や汗をかいた方もおられたと思いますが、3月以降は行ったり来たり、のらりくらりで、特に、リピート系の自動売買を使っている人は、順調に利益が増えていると思います。現在1.50%の超低金利(豪ドルの歴史のなかでは1.50%でも超低金利)ですので、もうちょっと金利が上がって、スワップ利息がハイペースで増えたらなあという贅沢な悩みも出てくる頃かもしれませんが、今週5日火曜日に予定されている金利発表では、今回も1.50%のまま変更なしの可能性が高いです。チャート分析の観点では、1豪ドル=80~81円の水準がかなり強力な下値サポート帯となっています。
 
 連日ブログでお伝えしておりますトルコ。せっかく1リラ=24円まで回復していたのに、週末金曜日はまた23.5円あたりへ反落。これは、今のままだとトルコが格下げになってしまうおそれがあることについて、トルコの大統領側近が「うわさに過ぎない」と一蹴しました。この発言にあきれた投資家のトルコ売りが出た模様です。これまさに、日大の対応に似ていますね。重大な問題があることは、外部から見ても明らかなのに、中枢にいる人間が甘く考えているので、評価がさらに落ちる。3週間後に大統領選挙がありますが、現在の体制から劇的な変化が起きるでしょうか? 私たち日本のトルコ投資家にとっても、日本の選挙と同じかそれ以上に気になる重要イベントですね。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)