昨日のドル/円は、イタリアをめぐる情勢が改善したとの見方から、一時109円台を回復するなど堅調に推移。イタリアで連立組閣を模索する動きが再開した事や、国債入札に一定の需要が見られた事で市場の不安が和らいだ。イタリア政局については、状況が大きく変わったわけではないものの、市場としては総悲観から経過観察のステージに入ったと見られる。
 一方、イタリア問題の影に隠れて目立たないが、ここに来て米中貿易摩擦も再び問題化しつつある。ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長は昨日、「我々と中国の間に存在するものは貿易摩擦であり、それは単純明白だ」と発言した。なお、一部の米紙は、米政府が29日に新たな関税賦課を警告した事で6月2日から始まる予定の米中通商協議が中止になる可能性もあると報じている。米中双方からの「口撃」がヒートアップする恐れもあるため注意が必要だろう。本日のドル/円は、月末最終日とあって動意は限られる見込みだが、109円台では上値が重くなりそうだ。
本日の予想レンジ:108.300-109.400円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)