ユーロ/ドル相場は1.17ドルを挟んでもみ合っている。一昨日に付けた年初来安値1.1676ドル前後を下抜ければ1.15ドルの節目割れを試す機運が高まる可能性があるだけに、ここからの動きが今後の相場の方向性にとって重要となりそうだ。

 足元のユーロ売り材料は、欧州中銀(ECB)の政策正常化後ずれ観測とイタリア政局不安という息の長いテーマにつき、修正にも時間がかかる。このため、ユーロの反発力は弱いと考えるのが自然だろう。

 もっとも、ドルも足元では上昇の勢いを失っている。米連邦公開市場委員会(FOMC)が議事録でインフレのオーバーシュート(短期的な目標上ブレ)を黙認する構えを示した事などが背景だ。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速への期待が後退しているため、本日のパウエルFRB議長の講演内容なども気になるところだろう。

 仮に本日もユーロ/ドルが1.16ドル台後半で下げ渋り1.17ドル台に反発するようだと、底固めの動きと捉えられ反発の足がかりとなる事も考えられる。足元のユーロ/ドル相場は続落と反発の分岐点に差し掛かっていると言えるだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)