シンデン・ハイテックス <3131> (JQ)は液晶・半導体・電子機器の専門商社である。18年3月期は大幅増収増益・増配だったが、19年3月期は大型案件特需が一巡して減収減益・減配予想である。株価は急落したが、売り一巡感を強めている。
 
■液晶・半導体・電子機器の専門商社
 
 液晶・半導体・電子機器の専門商社である。韓国のLGディスプレー社やSKハイニックス社の製品を主力として、バッテリー分野も強化している。18年3月期の売上高構成比は液晶が39%、半導体が35%、電子機器が21%、その他(バッテリー等)が5%である。
 
 収益構造改革として、産業用機器やカスタム商品など高採算商品へのシフト、大手セットメーカーへの販路維持、優良中堅顧客の新規開拓・販路拡大を推進している。
 
■18年3月期大幅増収増益・増配、19年3月期は減収減益・減配予想
 
 18年3月期の連結業績は、売上高が17年3月期比22.4%増の544億06百万円、営業利益が44.0%増の12億07百万円、経常利益が74.0%増の8億74百万円、純利益が66.5%増の6億03百万円だった。
 
 メモリなどの仕入価格上昇、円高に伴う外貨建債券債務に係る為替差損の計上などで各利益は計画を下回ったが、半導体分野でメモリの需要が好調に推移し、半導体検査装置の大型案件も寄与して大幅増収増益だった。売上総利益率は6.3%で0.2ポイント低下、販管費比率は4.1%で0.5ポイント低下した。営業外費用では支払利息が増加、為替差損が減少した。
 
 品目別売上の状況は、液晶が車載用機器向けにおける一部ビジネスがメーカー移管した影響で8.2%減収、半導体がメモリの需要好調で34.4%増収、電子機器が半導体検査装置の大型案件特需の寄与で2.1倍増収、その他がバッテリー分野の新規ビジネス立ち上がりで44.0%増収だった。
 
 セグメント別には、日本は売上高が16.3%増の493億05百万円で営業利益が31.4%増の11億31百万円、海外は売上高が2.5倍の51億円で営業利益が40百万円(17年3月期は8百万円の赤字)だった。
 
 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比6.3%減の510億円、営業利益が33.7%減の8億円、経常利益が47.4%減の4億60百万円、純利益が48.6%減の3億10百万円としている。
 
 大型案件特需(売上高約45億円)の一巡、委託開発案件の終了などで減収減益予想である。この要因を除けば緩やかな増収基調としている。品目別売上の計画は、液晶が車載向けの減少で12.9%減収、半導体が車載向けメモリの増加で7.6%増収、電子機器が大型案件特需の一巡で31.7%減収、その他がバッテリー分野の販路拡大で57.9%増収としている。
 
 18年3月期の配当は17年3月期比40円増配の年間130円(期末一括)とした。19年3月期の配当予想は18年3月期比85円減配の年間45円(期末一括)としている。予想配当性向は30.4%となる。
 
■株価は売り一巡感
 
 株価は19年3月期減収減益・減配予想を嫌気して、3000円近辺から2000円近辺まで急落した。その後は2000円近辺で推移して売り一巡感を強めている。
 
 5月21日の終値2057円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS148円11銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は約2.2%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS2606円79銭で算出)は約0.8倍、時価総額は約43億円である。
 
 日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が20%を超えて目先的に売られ過ぎ感を強めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)