ポンド/円は今朝方に149.50円台まで上昇する場面があった。英国は欧州連合(EU)離脱後の移行期間終了後も関税同盟にとどまる意向をEUに伝える見通し、とする英紙報道がポンド買いのきっかけとなった。

 もっとも、この英国の意向をEUがすんなり受け入れるとは思えない。EUのかねてよりの主張はこうだ。英国は、ヒトの往来の自由(移民)を制限する以上、モノの往来(貿易)の自由も制限されるのが当然であり「いいとこどり」は許されない。そうしたEUのスタンスが大きく変わる事は考えにくく、早ければ本日のロンドンタイムにも、EU側から反論が出てくる可能性がある。

 「いいとこどり」期待によるポンドの上昇には懐疑的であり、むしろ反落リスクを想定しておくべきだろう。今朝の急騰前の水準である148.80-90円前後が、ひとまずの下値メドと考えている。
 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)