ポンド/ドル相場は、10日の英中銀(BOE)スーパーサーズデーで付けた1.3460ドル前後をひとまずのボトムとして下げ渋っている。カーニーBOE総裁が年内の利上げに含みを持たせた事がポンドの下値を支えていると見られるが、次回スーパーサーズデーである8月の利上げ確率(英金利デリバティブ市場の織り込み度合い)は50%前後にとどまる。市場は、利上げか据置きかを見定めきれない状態と言えるだろう。

 そうした中で発表される本日の英雇用統計は、ポンド相場に大きな影響を与えそうだ。中でも注目されるのは1-3月の週平均賃金で、市場予想は前年比+2.6%(除賞与は同+2.9%)となっている。インフレ上昇に繋がる賃金増が見られれば、8月利上げの見方が強まりそうな一方、賃金上昇圧力が弱ければ8月も利上げは見送りとの見方に傾きそうだ。

 また、本日は米国で発表される4月小売売上高にも注目だ。市場予想は前月比+0.3%(除自動車は同+0.5%)。第2四半期に入り、個人消費の勢いが増したと判断できる伸びが見られれば、ドル高に振れる一方、ポンドの押し下げ要因になるだろう。反対に雇用の増加や所得減税にもかかわらず消費の伸びが鈍いと判断されれば、ドル安・ポンド高に振れそうだ。

 本日のポンド/ドル相場は、英・米の重要統計に大きく左右される事になりそうだ。その結果として10日安値(1.3460ドル前後)を割り込むのか、あるいは1.36ドル台を明確に回復して反発局面に入るのか、注目しておきたい。
 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)