今月の為替は1ドル=109円台を中心としたトンネルに入ったように、狭い範囲での値動きとなっています。2018年は年始から大幅に円高が進みましたが、当ブログでは4月に円安トレンドに転換したと判断して、「控えめにみて109円以上。一気に110円を回復する可能性も低くない」などと予想しました。4月初旬はまだ105~106円程度でしたが、ぐいぐい円安が進んで、下旬には最低目標ラインの109円に到達。そして5月に入ってから2度ほど110円を一時的に回復。円安予想が的中する結果となりました。円安予想値に到達して、当初の円安エネルギーが吐き出されたこともあって、今月は円安の勢いが失われて、109円台を中心とするトンネルに入ったかのように、小さく上下動を繰り返す展開が続いています。ただ、トンネルを抜け出た場合には、やや大きな値動きが生じる可能性も考えられます。
 
 さて今週の注目ポイントについて。上方向(円安方向)は、109円台後半~110円近辺。そのあたりが上値抑制ラインとなっています。円安の動きが食い止められやすい一方で、もし、今週その水準を上方にブレイクすることができれば、円安がもう一段加速すると考えられます。その場合の具体的なメドは、控えめにみて111円台後半。逆に、下方向(円高方向)の注目ポイントはズバリ109円近辺。先週末の水準から比較的近いですし、先週すでに109円を一時的に割れる場面が度々ありました。しかしながら、終値ベースでは109円を死守しています。今週も、円高方向は、その109円の攻防が注目されます。万が一、下方に完全に割り込んでしまった場合には、下落メドとして107円台前半~106円台後半あたりが浮上します。今年3月の円高局面ほどではないにせよ、それなりの反落(円高)が生じる可能性が高まると思われます。
 
 ユーロ円は、4月下旬から先週にかけて10営業日連続で下落(133円台→129円台)。先週後半は、130円を回復して終わりました。注意すべき状況は変わっていないと思われます。下落トレンドに転換する(あるいは、すでに転換した)可能性があります。ユーロ円は今年2月~3月にかけて、やや大きな下落局面がありましたが、最悪の場合、それに匹敵するような、円高が再度これから訪れるシナリオも考えられます。チャート分析の観点でいえば、今年3月以降に蓄積された安値圏での相場エネルギーが、先月までは反発に向かう可能性があると思われていたのですが、それが、逆噴射された場合、相応の円高を引き起こす潜在的なエネルギーがあります。控えめに見て、下落メドは1ユーロ=127円。中期的には最悪の場合、昨年6月以降にユーロ高が加速する前の起点、すなわち123円あたりへと回帰するシナリオも考えられそうです。
 
 イラン核問題など、中東情勢の不安定化で悪影響を受けやすいのがトルコ。先週はとりあえず1リラ=25円で下げ止まった形です。今週も、願わくば25円でサポートされて下げ止まることを期待したいです。「期待したい」と書きましたのは、現状、チャート分析においては、下落トレンドであることを認めざるを得ず、もしも、25円で下げ止まらない場合は、もう1円ほど、つまり24円へ下がったところでようやく止まるシナリオも浮上します。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)