イタリアでは3月の総選挙後も連立協議が進展せず政治空白が続いたが、ここにきてようやく動きが出てきた。第1党のポピュリズム(大衆迎合主義)政党「五つ星運動」と、極右の「同盟」による連立協議が前進したと報じられている。「五つ星運動」と「同盟」は政策や内閣の人選をめぐって最終協議に入ったとされ、両党は10日に「大きく前進できた」と発表した。マッタレッラ大統領は連立協議になおも時間を与えるとしており、協議の結果は13日に明らかになる見込みだ。

 ただし、この結果を市場がどう受け止めるかについては気がかりと言わざるを得ない。反緊縮の「五つ星運動」と反ユーロの「同盟」による連立内閣樹立は通貨ユーロにとって明らかにネガティブな材料だ。一方で、仮に連立協議が破談となれば再選挙実施が濃厚となり、政治空白期間がさらに延びる事になる。このため、破談=ユーロポジティブという訳でもないだろう。ユーロ離脱の機運さえ高まらなければ、イタリアの政治不安は大きな問題にならないとの見方もあるが、少なくともポジティブな話題ではないだけに、今後の展開を注視しておきたい。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)