約8年ぶりとなる中国首脳の公式訪日となった中国の李克強首相の来日は、日中関係を一段と前進させる機会になりそうだ。大和総研経済調査部の主席研究員、齋藤尚登氏は5月10日、「日中金融協力が進展、人民元ビジネス拡大へ」と題したレポート(全5ページ)を発表し、日中首脳会談の合意事項から読める今後の展開について考察した。レポートの要旨は以下の通り。
 
◆日本の安倍晋三首相と中国の李克強首相は5月9日、首脳会談を行い、日中金融協力の強化で合意した。RQFII枠の付与と通貨スワップ協定の締結、人民元クリアリング銀行の設置は、人民元ビジネス拡大をサポートする「3点セット」と呼ばれるものである。今回は、中国が日本に2,000億元(約3.4兆円)のRQFII枠を付与することで合意し、残る通貨スワップ協定の締結と人民元クリアリング銀行の設置も早期実現で合意をみた。
 
◆「3点セット」の実現は、日本の人民元ビジネス拡大の好機となるだけに、今後の動向が注目されよう。(情報提供:大和総研)(イメージ写真提供:123RF)