今年のゴールデンウィークは波乱なく、先週も1ドル=109円台をキープして終わりました。GW期間中は、一時的に相場が荒れることが過去に何度もありました。過去の法則からいえば、今年も「もし急落すれば、買いチャンス」などとブログで解説させていただきましたが、結局、大きな動きはありませんでした。GW前、4月は次のような予想を一貫して掲げてきました。「3月までで円高トレンドが終わって、4月から円安トレンドに転換している」「控えめにみて109円以上。一気に110円を回復する可能性も低くない」。実際に、4月は円安になって、109円以上を回復。先週は瞬間的ながら110円に達する場面もありました。予想はほぼ的中したと考えてよいかと思われます。
 
 現在、その円安トレンドは勢いがやや失われた状態。このGW明け以降の5月も、円安トレンドが継続するのか、そろそろ、再び円高トレンドに転換するのか、やや微妙な情勢です。目先、注目されるのは109円近辺の水準。ここにちょっとした節目が形成されています。もし今週、その節目を完全に割り込むような形になりますと、やや円高が拡大するおそれが出てきて、具体的には108円を通過して107円台まで戻るシナリオも浮上します。現状は、今年3月のような大きく円高になるほどのリスクは見当たりませんので、仮に、そのようなシナリオが実現しても、一旦そのあたりで下げ止まる展開が想定されます。
 
 メキシコペソ円について。先週ブログで、今回生じている反落局面について下値メドとして「5.6円台あたりで下支えされやすい」などと書きました。週末に、5.65~5.66円までしっかり下がってきました。チャート分析の観点では、一旦このあたりで下げ止まりやすいと見られます。
 
 トルコリラ円について。先月の最安値に迫り、再び1リラ=25円台です。結局、トルコの問題は、私や海外の専門家も、トルコの経済情勢を考慮すれば、もっと金利を上げるべきだと思っている人がほとんどなのですが、トルコの大統領側は、金利をさらに上げると、景気を冷やすことになるため、利上げを望んでおらず、金融当局も、その意向を汲んで、追加利上げにはあまり積極的ではありません。今回のトルコリラの下落は、世界の投資家が、トルコ当局に「利上げを催促している」状況といってもよいくらいです。次回の金融会合までは、まだ1カ月ほどありますが、そこで、あるいはその前に臨時会合を開催してもいいくらいだと思いますが、しっかり追加利上げするかどうかが注目されます。

 豪ドルもこのところ下落気味です。目先はこの82円近辺の水準にちょっとしたサポート帯があり、80円台にはさらに大きなサポート帯が位置しています。なので、一旦、そのどちらかで下げ止まって反発することが期待されます。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)