本日は、トルコ中銀の政策金利発表が注目される。トルコのインフレ率は10%台で高止まりしており、エルドアン大統領が低金利を望んでいるとはいえ、中銀の立場では金融引き締めに動かざるを得ない状況だ。

 そこで今回の政策金利発表では、事実上の上限金利である後期流動性貸出金利を12.75%から13.25%に引上げる公算が大きいと見られている。エルドアン大統領が、来年に予定されていた総選挙と大統領選挙を6月に前倒しするとした事でトルコ中銀が引締めに動きやすくなったとの見方もある。

 しかしながら、大統領はここにきて「利下げをすればインフレ抑制のみならずリラ高に寄与する」という謎の持論を再び持ち出している。中銀に利上げしないよう圧力をかけているようにも見える事から、現地エコノミストの間でも据え置き派と利上げ派で予想が割れている。市場予想(中央値)が示すほどには利上げの確率は高くないと言えるかもしれない。仮にトルコ中銀が据え置きを決めた場合には、市場から「大統領に逆らえない中銀」とのレッテルを貼られかねずトルコリラ売りが強まる可能性もある。大統領への忠誠を取るか、市場の信認を取るか、トルコ中銀は難しい舵取りを迫られている。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)