ドル円は続伸し、2月9日以来となる109円台回復し、109円20銭までドル高が進行。ただその後は株価が大幅に下げたことで急落。利益確定のドル売りも伴い108円台半ばまで売られる。ユーロドルは反発。前日の流れから1.2189まで売られたものの、この日は買い戻され1.22台半ば水準まで上昇。株式市場は続落。長期金利が4年ぶりに3%の大台に乗せたことで株価が急落。ダウは424ドル下落し、5日続落。債券は下落が止まらず、長期金利は4年ぶりに3%の大台に乗せる。金は4日ぶりに反発し、原油は反落。

2月FHFA住宅価格指数    →  +0.6%

3月新築住宅販売件数      →  69.4万件

2月ケース・シラ-住宅価格指数 →  +6.80%

4月リッチモンド連銀製造業指数 →  -3

4月消費者信頼感指数      →  128.7

ドル/円108.55 ~ 109,20

ユーロ/ドル1.2189 ~ 1.2245

ユーロ/円  132.86 ~ 133.48

NYダウ   -424.56  → 24,024.13ドル

GOLD  +9.00 →1,330.00ドル 

WTI  ―0.94 → 67.70ドル  

米10年国債 +0.025 → 3.000%

 
本日の注目イベント

豪  豪、NZ休場(アンザックデー)
米  企業決算 → ツイッター、AT&T、フェイスブック、VISA,ボーイング

 ドル円は今年2月9日以来となる109円台を回復して、一時は109円20銭までドル高が進みましたが、その後は株価の急落から108円台半ばまで落とされています。109円20銭前後は、一目均衡表の「雲の上限」にあたり、この水準を明確に抜けると、「トレンドが転換」したと考えることが出来る、重要な値位置でした。同時に「雲」そのものが、『抵抗帯』であることから、上昇が抑えられたという面もあります。

 もっとも、109円台から下落の最大の要因は、株価の大幅安だったことは明白です。昨日のNY市場での株価と金利の動きを見ると、いやがうえにも2月初旬のあの「負の連鎖」が思い起こされます。米長期金利が急騰し、これを嫌ったNYダウは一時1600ドル近く下げ、引け値でも1175ドル下げた、あの動きです。「金利高→株安→リスクオフ→円買いドル売り」の連鎖が、この日を契機に始まりました。

 昨日も長期金利が2月の水準よりもさらに高水準である3%の大台に乗せ、NYダウは424ドル安で取り引きを終えています。それに伴ってドル売り円買いが出て、108円55銭近辺までドルが下落したようですが、昨日の株価の下落は必ずしも金利高だけが要因でもないようです。代表的な工業株のキャタピラーの経営陣が、1-3月が利益のピークであると発言したことを受け、同社株が大きく売られ、株式市場全体の雰囲気を悪くしたようです。また傘下にグーグルを抱えるアルファベットも設備投資が急増したことを嫌気して大きく売られています。

 ドル円は108円台に乗せてからは上昇の勢いを加速させ、109円台前半まで駆け上がりました。市場参加者のセンチメントが大きくドル高方向に傾いてきたと思われますが、個人的には短期的な予想レンジとしてはまだ、105-110円を維持したいと考えています。上でも述べましたが、「日足の雲」を完全に上抜けすれば、ドル高への転換と判断できるかもしれませんが、通常、日足の雲抜けという大きな変化は「一次攻撃」では抜けきれないものです。何度かトライして抜ければ、再び上昇に弾みがつくことにはなりますが、その前にここしばらく、107円、108円台を維持できているかどうかも重要なポイントです。

 本日は日本株の動きが重要です。このところ好調な日本株が、「負の連鎖」を入り口で未然に断ち切ることができるのかどうか。あるいは2月初旬のように、日本株も大きく売られ、リスクオフから再び円買いが強まるのかどうかという点です。本日のレンジは108円20銭~109円20銭程度を予想することにします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)