為替は予想通り、少しずつながら、じりじり円安になっています。今年1月~3月まで円高トレンドが続いていましたが、3月に一旦、円高が止まったと判断。今月は円安トレンドに転換しており、円安方向への動きが生じる可能性があるとの見方を維持してきました。「貿易戦争」や「シリア問題」など比較的大きなリスク要因が続出したため、なかなか円安への動きがはっきりとは出ていませんが、それでも、4月初旬106円前後だったのが、今月は緩やかに上昇して先週末107円台後半までは、なんとか上がってきました。さて、今週の見通しについて。引き続き、円安トレンドは継続中との見方になります。具体的なターゲットとしましては、これまで通り、控えめに見ても110円以上の円安水準への回復。最大で今年の年始の水準、すなわち112円以上へ、今回の円安トレンドで一気に戻る可能性もあると考えられます。

 米ドルが上昇しているのに対して他の通貨が失速しています。豪ドル円は、先週末1豪ドル=82円台へ反落しました。今月、生じている反発局面(月初81円→中旬に一時84円)のなかでの揺り戻しが入っている状況と考えられます。先月下旬~今月初旬にかけての安値圏での保ち合いの上限、すなわち81円台後半~82円あたりの水準が、今後の下値サポート帯として作用しやすいと考えられます。現時点では、この揺り戻しの後、再び上昇基調に転じる展開が期待されます。

 今週はトルコの金利発表が予定されています。トルコの金利予想としましては、今回、もちろん利下げはまず考えられませんが、しかし、追加利上げも、可能性としては非常に低いと思われます。現在の高金利が、特に変更なく、維持されると見てよいでしょう。チャート分析の観点では、一旦このあたり(25円台~26円台)で下げ止まって、注目されるのは、26円台後半~27円手前の水準。ちょっとした抵抗帯が形成されていますので、その注目ポイントを上抜けられれば、今年1月からずっと続いているリラ安トレンドが反転します。よって、今後しばらくは26円台後半の攻防が注目されます。

 メキシコペソ円は、割安なレートで買える超高金利通貨として、とても魅力的だったのに、先月から今月にかけて急上昇してしまい(先月安値5.5円→今月高値5.9円)、あまり値上がりしすぎると、せっかく割安で買える魅力が低減してしまうことが懸念されていました。が、先週、ようやくしっかりした反落が生じました。先週末は5.81円(一時5.8円割れ)。この先、メキシコペソが下落する場面があれば、コツコツ拾う(買い増しする)戦略もよいのではないかと思われます。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)