ドル円は107円台前半で推移。大きな動きはなく、日米首脳会談初日でも特段相場を動かす材料は出なかった。市場は2日目の会談内容と、その後の共同声明を見極める雰囲気。ユーロドルは1.23台後半で推移し、こちらも値幅が出ず小動き。株式市場はまちまち。ダウはIBMの低調な決算を嫌気して38ドル安だったものの、ナスダックとS&P500は続伸。債券は午後に下げ幅を拡大。長期金利は2.87%台と約1カ月ぶりの高水準に。金は続伸。原油価格は2ドル近く上昇し、68ドル台に。在庫が予想外に減少していたことが買い物を集め、3年4カ月ぶりに高値を記録。

ドル/円107.10 ~ 107.32

ユーロ/ドル1.2371 ~ 1.2397

ユーロ/円  132.65 ~ 132.87

NYダウ   -38.56  → 24,748.07ドル

GOLD  +4.00 →1,353.50ドル 

WTI +1.95 → 68.47ドル  

米10年国債 +0.044 → 2.873%

 
本日の注目イベント

豪   豪3月雇用統計
英   英3月小売売上高
米   新規失業保険申請件数
米   3月景気先行指標総合指数
米   4月フィラデルフィア連銀景況指数
米   クオールズ・FRB副議長講演
米   メスター・クリーブランド連銀総裁講演
米   ブレイナード・FRB理事講演
米   企業決算 → ブラックストーン


 注目の日米首脳会談ですが、会談初日では米国側から通商問題に関する圧力もなく、北朝鮮問題を中心に和やかに行われたことで、ドル円も株価も上昇し、昨日のドル円は東京時間に107円39銭まで買われています。日経平均株価の方も310円高と、2万2000円の大台を1カ月半ぶりに回復してきました。東京時間にはボンペオCIA長官が、3月31日、4月1日に北朝鮮を極秘訪問し、金正恩委員長と会談したとの報道も伝わり、これも市場の雰囲気改善に一役かったようです。

 本コメント執筆時(6時25分)では、共同声明文も発表されておらず、2日目の会談内容も、日本側が米国から航空機や戦闘機を大量に購入することをトランプ大統領が歓迎したとするニュースが流れているだけです。何が出るのか、身構えていた投資家は肩透かしをくらった感じです。共同声明文を確認しなければまだ「安心」はできませんが、このままでいけば「トランプ・シンゾウ」の親密さがアピールされる共同声明になるかもしれません。

 そろそろ共同声明も出始めてきましたが、ヘッドラインは「日米間の貿易投資をさらに拡大させていく」などの言葉が並んでいます。日本と米国との関係は、米中のそれとは異なるということになるかもしれませんが、このままで終われば、市場の懸念は「杞憂」に終わり、今日の日本株の上昇材料になるかもしれません。ドル円も「VIX指数」などが低下することから107円台半ばを試すことも予想されます。日米首脳会談を消化すれば次は、来週末の南北首脳会談が材料になり、そしてその先には米朝首脳会談もあります。

 ドル円は先週末には一旦107円台半ばを抜けましたが、再び107円を挟む展開に戻り、上下50銭程度のレンジを形成しています。「日足」ではまだ上方の雲が厚く、簡単に抜けそうもありません。一方短期的なチャ-トではドルの上昇を示唆しており、現在は、ここから110円に向かうのか、あるいは再び105円を試しに行くのかの、「踊り場」にいると理解しています。

 北朝鮮リスクは徐々に低下し、米国と日本、中国との通商問題も「戦争」という言葉が適切ではなくなりつつある現状では、やや楽観ムードが優勢になってきました。トランプ大統領は対ロシアでは、追加制裁を科す計画はないと述べており、米ロ関係の緊張も後退しています。この状況が今後の為替にどのような影響を与えるのか、じっくり見て行きたいと思います。本日の予想レンジは106円70銭~107円70銭程度を見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)