本日は、カナダ中銀(BOC)が政策金利の発表を行う。BOCは緩やかな利上げスタンスを維持しているが、前回3月の発表では「貿易政策が不透明感を高める要因」とした上で政策金利を1.25%に据え置いた。ただ、カナダのトルドー首相は先週14日の米州首脳会議でペンス米副大統領とともに会見を行い「北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉は、今後数週間以内に合意に達する可能性がある」と前向きな見方を示している。

 そこでカナダ経済に目を向けると、3月失業率は昨年12月に記録した2007年以来の低水準である5.8%に並んだ。また、2月消費者物価指数は前年比+2.2%と、BOCのインフレ目標(1-3%)の中央値を上回っており、今週20日に発表予定の3月消費者物価指数は、前年比+2.4%への加速が見込まれている。なお、コア指数でも同+2.0%と2009年以来の高い伸びが予想されている。

 こうした中では、BOCがタカ派化してもおかしくないだろう。今会合では利上げを見送るとの見方が優勢だが、仮に利上げがあっても全くの予想外とは言えないかもしれない。利上げを見送った場合でも次回利上げの予告を行う事は考えられるため、声明の内容に注目しておきたい。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)