マルマエ <6264> (東2)は半導体・FPD製造装置に使用される真空部品などの精密切削加工事業を展開している。18年8月期第2四半期累計は計画超の大幅増収増益だった。3月の受注残高も前年比77.7%増で過去最高と好調だ。通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は戻り高値圏から反落したが調整一巡感を強めている。
 
■真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開
 
 半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開している。
 
 中期事業計画では、需要が拡大基調の半導体分野の伸長・生産性向上を推進し、新規分野として作業補助・介護ロボットの開発(鹿児島大学と共同研究)も推進している。
 
 また半導体分野の需要拡大に対応して生産能力を増強するため、パイオニアプラズマディスプレイ鹿児島工場の一部を取得した。出水事業所として18年4月操業開始した。新たに電子ビーム溶接関連の生産も開始した。
 
■18年8月期2Q累計は計画超の大幅増収増益、通期予想は増額の可能性
 
 18年8月期の非連結業績予想は、売上高が17年8月期比31.8%増の40億円、営業利益が30.7%増の10億円、経常利益が33.0%増の9億80百万円、純利益が24.0%増の6億68百万円としている。受注が好調に推移して大幅増収増益予想である。
 
 分野別売上高の計画は、半導体分野が42.8%増の30億70百万円、FPD分野が17.6%増の9億07百万円としている。半導体分野はドライエッチング工程関連やCVD工程関連が拡大し、FPD分野は有機EL関連やG10.5液晶パネル関連が拡大する。
 
 第2四半期累計は、売上高が前年同期比63.3%増の21億18百万円で、営業利益が2.1倍の5億76百万円、経常利益が2.1倍の5億69百万円、純利益が2.2倍の4億08百万円だった。計画超の大幅増収増益だった。
 
 半導体分野およびFPD分野の受注高、売上高とも大幅に増加した。コスト面では製造原価で減価償却費や労務費が増加し、販管費では出水事業所取得に伴って登録免許税が発生したが、増収効果で吸収して大幅増益だった。売上総利益率は39.6%で6.0ポイント上昇、販管費比率は12.4%で0.2ポイント上昇した。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が53.0%、営業利益が57.6%、経常利益が58.1%、純利益が61.1%と高水準である。
 
 また月次受注残高(速報値)を見ると、18年3月は半導体分野が7億88百万円(前月比1.9%増、前年同月比75.2%増)、FPD分野が3億23百万円(前月比3.7%増、前年同月比86.5%増)、その他分野が7百万円、合計が11億19百万円(前月比2.5%増、前年同月比77.7%増)だった。過去最高だった。好調が続いている。18年8月期予想は増額の可能性が高いだろう。
 
 なお配当予想は年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。17年3月1日付株式2分割を考慮して17年8月期を年間10円に換算すると、10円増配となる。
 
■株主優待制度は毎年8月末に実施
 
 株主優待制度は、毎年8月末日現在、6ヶ月以上継続して1単元(100株)以上(17年3月1日付株式2分割後)保有株主を対象として、クオカード1000円分を贈呈する。17年8月期末から実施した。
 
■株価は調整一巡感
 
 株価(17年3月1日付で株式2分割、18年1月1日付で東証マザーズから東証2部に市場変更)は、3月の戻り高値1909円から反落して上値を切り下げる形となったが、2月安値1464円を割り込むことなく調整一巡感を強めている。
 
 4月13日の終値1587円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS56円08銭で算出)は約28倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約1.3%、前期実績PBR(前期実績のBPS263円36銭で算出)は約6.0倍である。時価総額は約189億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋る形だ。調整一巡して戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)