本日の東京市場で報じられたところによると、武田薬品工業がアイルランドのシャイアー社買収に向けて、主要取引銀行に借入れを打診したとの事だ。一説では買収金額は5兆円に上ると見られ、実現すれば日本企業による海外企業買収(M&A)として過去最大の規模になる模様。シャイアーはアイルランドに本社を置くが元々は英国籍の企業だ。今後もし、この買収が決まればポンド高・円安要因になるだろう。

 ただし、この段階で見切り発車的にポンド買い・円売りに動くのは考えものかもしれない。武田薬品が主要銀行に借入れを打診したという事は、買収に向けた手応えをある程度感じていると見る事もできるが、超大型M&Aであるがゆえに合意に至るまでには障害も少なくないだろう。また、別の報道によると海外製薬メーカーもシャイアーに食指を伸ばしているとされる。米国のファイザー社やアムジェン社の名前も挙がっており、両社ともにトランプ米大統領による大型減税のおかげで資金面には余裕がありそうだ。競争相手としてはかなりの強敵と言えそうで、今後の展開を注視したい。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)