■歴史上いくつかあったゴールドラッシュ

 ゴールドラッシュといえば、米国カリフォルニアのゴールドラッシュがまずは思い浮かびます。しかし、調べてみると米国のゴールドラッシュ以外のゴールドラッシュについて出てきます。筆者も最近になって米国以外のゴールドラッシュについて知りました。

 金が出るところに人々が殺到する。一攫千金を夢見て、人々がゴールドラッシュを起こしてきたことは、いかにもそのとおりだなと思います。しかし、金も無限に掘り出されるわけでもなく、当然のことながら、ほかの場所で金鉱が見つかれば、そこをめざしてゴールドラッシュがはじまることになり、人々はそれを繰り返してきたようです。

 最も有名で、ゴールドラッシュといえば、米国カリフォルニアのゴールドラッシュです。1848~1849年にゴールドラッシュが起きました。きっかけは、川の中で小粒の金がみつかったことが後になって知られるようになり、人々が世界中からカリフォルニアに押し寄せました。この中には、無人島に漂着していたところを米国人に救われたジョン万次郎も米国生活の後日本に帰る資金稼ぎのためにカリフォルニアに向かったといわれています(注)。

■米国以外のゴールドラッシュ

 さて、米国のゴールドラッシュ以降、いくつかのゴールドラッシュが世界で起きました。米国においては、アラスカ、米国以外では、オーストラリア、ニュージーランド、カナダその他で起きています。以下で二つほど見てみましょう。

 まず有名なものとしては、1851年以降にオーストラリアで起こったものです。カリフォルニアに向かい金で一獲千金を目指したハーグレイブスという人物が、オーストラリアのニューサーウスウェルズで金を発見します。それをきっかけにオーストラリアでゴールドラッシュが起こり、世界中の人々を惹きつけ始めました。その後は、金の発見場所が別の場所になったりしましたが、ここでも一部の人が金によって裕福になり、多くのひとは労多くして実りがないまま夢破れて帰っていきました。

 その後、1890年代も終わりになって、カナダのクローンダイクという地域で金を見つけた人たちのことが話題になり、クローンダイク・ゴールドラッシュが起きました。やはり多くの人々が集まり寒村が何万もの人であふれたようです。ただし、なにしろその地域は寒さが厳しいなど労働環境としても厳しく、ここでも金を掘り当てたのはやはりわずかな人だけだったようです。その後すぐ近くのアラスカで金が見つかったことで、人々の関心はそちらに移っていきました。

■最後に

 カリフォルニアのゴールドラッシュでは、本来の金で儲けたひとは少なく、集まった人々を対象としたビジネスが成功したといわれています。有名なところでは、ジーンズの「リーバイス」はゴールドラッシュで集まった人たちに作業着を提供することでその後の反映の基礎を作りました。ひとが集まれば有望な市場ができるということでしょうか。

 また、この人々が集まってきた原因も様々あったと思われます。ひとつは、ヨーロッパの不況、作物の不作などで特にアイルランド、あるいはアヘン戦争に敗北するなど歴史的な背景などもある中国などの事情でしょう。夢を求めて集まるのはそれぞれ苦しい事情もあったのでしょう。

 今回は、歴史上いくつかあったゴールドラッシュと題してお話ししました。

(注)ジョン万次郎資料館の「ジョン万次郎の生涯」
(情報提供:SBIゴールド)(イメージ写真提供:123RF)