日本エム・ディ・エム <7600> は整形外科分野の医療機器専門商社である。米国子会社ODEV製品の拡販によって自社製品比率が上昇基調である。18年3月期は2桁増益予想である。高齢化社会到来の背景もあり、自社製品拡販が牽引して中期的に収益拡大基調が予想される。株価は自律調整一巡して出直りの動きを強めている。なお4月27日に18年3月期決算発表を予定している。
 
■整形外科分野の医療機器専門商社、自社製品比率上昇して収益力向上
 
 人工関節製品、骨接合材料、脊椎固定器具など整形外科分野を主力とする医療機器専門商社である。メーカー機能強化による高収益体質への転換を目指し、米国子会社オーソデベロップメント(ODEV)社製品の拡販を推進している。自社製品比率が上昇基調であり、収益力が向上している。17年3月期の自社製品比率は87.5%で16年3月期比2.4ポイント上昇した。
 
 17年8月には米ODEV社製骨接合材料「プリマ ヒップ スクリューサイドプレート システム」の薬事承認を取得した。17年6月には米ODEV社が、中国のChina Pioneer Pharma Holdings(CPP社)と、中国における独占販売提携契約を締結した。18年1月から中国CPP社を通じて、米ODEV社製人工膝関節製品を中国の医療従事者へ提供する。
 
 収益面の特性として、医療機器償還価格の影響や為替変動の影響を受けるほか、整形外科医療機器の販売は下期が繁忙期となる傾向があるため、業績も下期の構成比が高い傾向があるとしている。
 
■18年3月期2桁増益予想、19年3月期も収益拡大期待
 
 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比8.6%増の148億円、営業利益が15.2%増の22億円、経常利益が20.2%増の21億円、純利益が15.0%増の13億円としている。
 
 米ODEV社製品の販売が好調に推移して2桁営業増益予想である。想定為替レートは1米ドル=110円である。配当予想は1円増配の年間8円(期末一括)としている。連続増配予想で予想配当性向は16.3%となる。
 
 第3四半期累計は、売上高が前年同期比7.5%増の106億45百万円、営業利益が3.0%増の15億17百万円、経常利益が9.6%増の14億68百万円、純利益が15.1%増の9億73百万円だった。
 
 売上高は日本が4.8%増の68億50百万円、米国が16.7%増の61億70百万円だった。日本は17年1月と4月の償還価格引き下げの影響を受けたが、米ODEV社製品の販売が好調だった。米国は米ドルベースでも8.9%増収と好調だった。
 
 自社製品売上比率は89.2%で1.7ポイント上昇、売上総利益率は72.4%で0.2ポイント上昇、販管費比率は58.2%で0.9ポイント上昇した。売上総利益率は製造原価の低減、自社製品売上比率の上昇が寄与した。販管費は人件費の増加、医療工具の貸出品を増やしたことに伴う減価償却費の増加、米国売上増に伴う支払手数料の増加、円安に伴う米国の販管費の円換算額の増加が影響した。営業外では為替差損益が改善した。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が71.9%、営業利益が69.0%、経常利益が69.9%、純利益が74.8%である。やや低水準の形だが下期の構成比が高い収益特性のためネガティブ要因とはならない。通期ベースで好業績が期待される。
 
 中期経営計画「MODE2017」の経営目標数値には18年3月期売上高160億円、営業利益20億円、経常利益18億円、ROE8.0%を掲げている。17年3月期にはROE目標値を前倒し達成した。そして18年3月期には利益目標を達成する見込みだ。高齢化社会到来の背景もあり、自社製品拡販が牽引して中期的に収益拡大基調が予想される。
 
■株価は自律調整一巡して出直り
 
 株価は戻り高値圏1050円近辺から反落したが、900円近辺から切り返して出直りの動きを強めている。自律調整が一巡したようだ。
 
 3月30日の終値995円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想連結EPS49円19銭で算出)は20~21倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は0.8%近辺、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS464円72銭で算出)は2.1倍近辺である。時価総額は約263億円である。
 
 週足チャートで見ると一旦割り込んだ26週移動平均線を素早く回復した。戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)