ドル円は朝鮮半島の緊張緩和とGDP確定値が上方修正されたことで一気に107円台まで急反発。ショートカバーの買い戻しもあり、一時は2週間ぶりにとなる107円01銭までドル高が進む。ユーロドルは反落したものの、1.23台は維持。株式市場は続落。ダウは小幅安に留まったものの、テクノロジー銘柄が重石となりナスダックは大幅続落。債券相場は小動き。長期金利もほぼ横ばいで推移。ドル高が進み、北朝鮮の緊張が和らいだことで金は続落。原油価格も3日続落。


10-12月GDP(確定値)  →  +2.9%

2月中古住宅販売成約指数 →  +3.1%


ドル/円106.01 ~ 107.01

ユーロ/ドル1.2300 ~ 1.2409

ユーロ/円  130.87 ~ 131.71

NYダウ  ―9.29  → 23,848.42ドル

GOLD  -17.90 →1,330.00ドル 

WTI  -0.87 → 64.38ドル  

米10年国債  +0.005 → 2.781%

 
本日の注目イベント

独  独3月雇用統計
独  独3月消費者物価指数(速報値)
英  英2月消費者信用残高
英  英10-12月期GDP(確定値)
米  2月個人所得
米  2月個人支出
米  2月PCEコアデフレータ
米  新規失業保険申請件数
米  3月シカゴ購買部協会景気指数
米  3月ミシガン大学消費者マインド(確定値)
米  ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
米  債券市場は短縮取引


 ドル円は急反発して約2週間ぶりに107円台に乗せました。もっとも、107円台に乗せたといっても、『かすっただけ』で、107円台での滞空時間はほとんどありません。特段材料がない中、北朝鮮問題が緩和したことや、月末需要でドルが買われたとのNYからのコメントですが、106円台半ばを超えた辺りからはストップのドル買いがドルを押し上げたとの見方もできそうです。

 私も含めて多くの専門家は、105円という節目を割り込むと、103円程度までは急速にドルが下げるのではと予想していました。105円前後が重要な節目であったことや、その下方にはテクニカル的にも目立ったサポートが見当たらなかったことなどがその理由でした。ドル円は先週、米中の貿易戦争懸念からNY株が大きく下げたことで、105円を割り込みました。105円を割り込んでからのスピードは予想通り速かったものの、104円台半ばで下げ止まり、その後はじりじりと戻す展開から、昨日は107円ワンタッチという具合です。

 相場予測の基本が「日足チャート」にあるのだとすれば、ドル円の上値はまだ重く、上昇トレンドへの転換にはまだ時間がかかると見て取れます。ただ注意したいのは「MACD」では依然としてマイナス圏で推移しているものの、既にゴールデンクロスは完成させています。また、今年1月8日の113円39銭を頂点に右下方に描くことができる「レジスタンスライン」では、昨日上抜けしてきました。米中の通商問題やロシア疑惑など、まだドルがこの先売られる材料は残っています。従って目先の方向性は依然下方トレンドとの見方は変えていませんが、上記2つの「変化」が、トレンド展開の「始まりの始まり」であることも考えられます。今後の動きに注意したいところです。

 昨日の動きは例外でしたが、このところ米国株の乱高下が再び為替相場のかく乱要因になっています。NYダウが1日で400~700ドル上下する中で、ドル円も日替わりメニューの様に方向感もなく動いています。ここ2、3週間の動きでは、個人投資家だけではなく、いわゆるビッグプレーヤーと言われる投資家でもなかなか利益をあげるのは簡単ではないと思われます。無理をせず、早めの利益確定を心がけたいところです。本日の予想レンジは106円20銭~107円20銭程度とみたいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)