昨日、欧州連合(EU)のトゥスク大統領がトルコのエルドアン大統領とEU議長国のブルガリアで会談した。2016年にトルコで起きたクーデター未遂以降、冷え込んだ関係の改善を目指したが成果は乏しかったようだ。

 EU側が、トルコのクルド人勢力への軍事作戦で多くの市民が巻き添えになっている事に改めて懸念を示したのに対し、エルドアン大統領は「テロとの戦いについては理不尽な批判ではなく強い支持を期待する」と反発。エルドアン政権が拘束しているジャーナリストらの釈放をめぐっても協議は進展しなかった。会談後の会見でトゥスク大統領は「具体的な妥協は得られなかった」と述べた。

 こうした中では、事実上棚上げとなっているトルコのEU加盟交渉の再開は期待できそうにない。今回の協議の不調によって改めてトルコリラ売りが強まる事はないかもしれないが、史上最安値圏で推移するトルコリラ/円相場の戻りを抑える材料にはなりそうだ。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)