ドル円は反発。昨日の朝方104円台半ばまで売られたドル円は105円台を回復し、105円48銭まで上昇。NY株式市場が大幅に反発したことや、米金利の上昇が手掛かりに。ユーロドルも急反発。1.2461までユーロ高が進み。約1カ月半ぶりの水準を記録。ユーロは対円でも131円台を回復。

 株式市場は大幅に反発。米中貿易問題の緊張がやや和らぐ観測も出たことで、ダウは先週末比699ドル上昇。他の主要指数も軒並み上昇。リスクがやや後退したことで債券は売られる。長期金利は2.85%台へと上昇。金は4日続伸。原油は小幅に反落。

ドル/円   104.92 ~ 105.48
ユーロ/ドル 1.2399 ~ 1.2461
ユーロ/円  130.35 ~ 131.38
NYダウ   +699.40 → 24,202、60ドル
GOLD   +5.10   → 1,356.00ドル
WTI    -0.33   → 65.55ドル
米10年国債 +0.038  → 2.852%

本日の注目イベント

欧  ユーロ圏2月マネーサプライ
欧  ユーロ圏3月景況感指数
欧  ユーロ圏3月消費者信頼感(確報値)
米  1月ケース・シラ-住宅価格指数
米  3月消費者信頼感指数
米  3月リッチモンド連銀製造業指数
米  ボスティック・アトランタ連銀総裁講演

 今朝の新聞には、北京の迎賓館で厳重な警戒体制がとられていることから、北朝鮮の要人が訪中した可能性が高いと伝えていましたが、今朝のブルーバーグは北朝鮮の金委員長が中国を電撃訪問したと報じています。米朝とトップ会談が予定されていますが、中国の仲介でさらに実現しそうな気配です。訪問の目的はまだ明らかにはされていませんが、中朝関係の修復もありそうです。

 ドル円は105円台半ばまで反発しています。上記、金委員長の訪中も好感されているかもしれませんが、米国の中国製品に対する関税引き上げに、中国側は米国製品の輸入拡大を検討するなど、対抗措置を示しておらず、李克強首相も、「貿易戦争に勝者は存在しない」との見方を示しており、緊張は和らいでいます。

 米中貿易戦争が、これ以上エスカレートすることが回避される気配が出てきたことで大きく売り込まれたNY株式市場が急反発し、ドル円も買い戻され、105円台半ばまでドル高が進みました。昨日の朝方には、104円66円銭前後までドル円が売られ、日経平均株価も一時270円ほど下落しましたが、引けにかけてはプラスに転じ、結局高値引けで取り引を終えました。先週末のNYダウが424ドル下げたにも関わらず、プラスで取り引を終えたこともNY株急反発につながったと言えます。

 リスクオフムードがやや後退した印象ですが、まだ予断は許しません。トランプ大統領の保護貿易主義の矛先が日本に向かって来ることも考えられます。場合によっては為替水準にも言及してくる可能性もないとは言えません。まだ、ドル円の上値は重いと認識しておく必要がありそうです。注意したいのが本日の『森友問題』に関連した、佐川前国税庁長官の証人喚問です。

 ここでどんな証言が出てくるのかわかりませんが、決裁文書の改ざんを財務省理財局だけの判断で行ったのか、政治家の関与がなかったのかどうかが焦点になりそうです。証言内容から、安倍首相の責任問題にまで発展するようだと、ドル売り円買いが強まる可能性があります。佐川氏の一言一句を確認しながら、本日の為替も動くことになろうかと思います。また、本日は3月決算企業の期末配当の権利確定日にあたり、配当取りの買い物が増えれば株価の上昇も見込めそうです。

 ドル円は「1時間足の雲」を上抜けできるかどうかもポイントになりそうで、レンジは104円90銭~105円90銭程度を予想しています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)