格付け会社ムーディーズは、前週末に南アフリカの格付けを「Baa3」に維持すると発表。南ア国債は投資不適格級への格下げを免れただけでなく、格付け見通しが「ネガティブ」から「安定的」に引上げられた。ラマポーザ新大統領の財政改革への取り組みなどが評価された格好で、当面は「ジャンク債」扱いを心配する必要がなくなったと言えるだろう。仮に格下げされれば南ア国債からの資金流出が避けられない見通しだっただけに、格付け見通しの引上げは南アランドにとっても強材料だ。一方、足元で国内のインフレが鈍化している事や、新大統領の就任に伴い投資家の信頼感が上昇している事などから、28日の南ア中銀(SARB)理事会では、0.25%の利下げが有力視されている。短期的には利下げが南アランドの弱材料となる可能性もある事から、SARBの判断と見解が注目されるところだろう。こうした中、南アランド/円は9.00円を挟んだ水準で次なる方向感を模索することになりそうだ。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)